クルマの小キズ対策 使いやすく、効果を得やすい形態別コンパウンドの選び方とは?

クルマの補修でおなじみ「Holts(ホルツ)」ブランドからは、チューブタイプに液体タイプ、そして半練りタイプまで、形態の異なる多くのコンパウンドが用意されている。
浅いキズや凹凸を埋めるコンパウンドは、いざという時とっても便利。番手の違いはもちろん、商品形態の違いを踏まえて選ぶことで、作業そのものもグッと楽になる。

施工場所と狙い、そして併用ツールで使い分け

チューブタイプの液剤は、粒子の大きさにより微妙に色合いも違う。手前が一番荒く、奥が一番細かい。

小キズとはいえ、一度付いてしまったものは、いくら拭いても洗っても元には戻らない。目立たなくする対処法としては埋めるか削るかの二択。前者はキズ消しタイプのワックスなどに、後者はコンパウンドが主なところだ。

こう聞くと、コンパウンドには少々抵抗を覚える人も多いだろう。キズ付き同様に、一度削ってしまったものも元には戻せないためだ。ただ、それも度合の問題。適切に、適量を正しく使えば、ダメージ復元の有効な手段になる。幸いにして、ビギナーにも使いやすい製品が多く揃っており、ケースに応じて使い分けられる環境が出来上がっている。

ただ、実際に売り場に行けば、その種類の多さに面食らうかもしれない。荒目・細目といった番手は文字通りに理解できるとして、薬剤の種類も多岐に渡るためだ。ここでは、クルマ補修の代表ブランド、ホルツのラインアップから主だった使い分けを考えてみよう。

複数所有の使い分けで、作業レベルもワンランクアップ!

液体コンパウンドも同様の違いを垣間見える。右から左へ粒子が小さくなり、一番左の超極細タイプのわずか0.2ミクロンで、番手目安は#17000になる。

大まかに分けて、商品タイプは3つある。チューブに液体、そして半練りタイプだ。チューブタイプは見た目通りの少量なので、手作業で狭い範囲に対処するような、そんなシーンに向いている。ドアまわりに目立つ爪跡による小傷などにうってつけだ。液体タイプはより広い面積に対処する場合に効果的。部分パネル前面を均一にならすなど、手作業でも行ないやすい利点がある。半練りタイプはさらに広い面積、そしてポリッシャーとの併用に向く。ポリッシャーによる圧力や振動に耐えうる形態とも言えるだろう。

その上で、あとは細目・荒目といった番手選択に進めば話はシンプル。ただし、仕上がりの質を求めるなら、複数番手の同時所有も想定しておきたい。ヤスリ掛けがそうであるように、度合に応じて荒目・細目・極細目と順を追って使い分けるのが磨き作業の基本。下地処理には荒目、キズ取りやツヤ出しなら細目、水アカ取りや鏡面仕上げには極細と、状態に応じた目安も覚えておくといいだろう。

キーワードで検索する

著者プロフィール

CarGoodsMagazine 近影

CarGoodsMagazine

20世紀創刊!市販唯一のカー用品専門月刊誌
1999年に季刊誌として創刊後、好評を元に月刊化。当時より続…