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施工場所と狙い、そして併用ツールで使い分け
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小キズとはいえ、一度付いてしまったものは、いくら拭いても洗っても元には戻らない。目立たなくする対処法としては埋めるか削るかの二択。前者はキズ消しタイプのワックスなどに、後者はコンパウンドが主なところだ。
こう聞くと、コンパウンドには少々抵抗を覚える人も多いだろう。キズ付き同様に、一度削ってしまったものも元には戻せないためだ。ただ、それも度合の問題。適切に、適量を正しく使えば、ダメージ復元の有効な手段になる。幸いにして、ビギナーにも使いやすい製品が多く揃っており、ケースに応じて使い分けられる環境が出来上がっている。
ただ、実際に売り場に行けば、その種類の多さに面食らうかもしれない。荒目・細目といった番手は文字通りに理解できるとして、薬剤の種類も多岐に渡るためだ。ここでは、クルマ補修の代表ブランド、ホルツのラインアップから主だった使い分けを考えてみよう。
複数所有の使い分けで、作業レベルもワンランクアップ!
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大まかに分けて、商品タイプは3つある。チューブに液体、そして半練りタイプだ。チューブタイプは見た目通りの少量なので、手作業で狭い範囲に対処するような、そんなシーンに向いている。ドアまわりに目立つ爪跡による小傷などにうってつけだ。液体タイプはより広い面積に対処する場合に効果的。部分パネル前面を均一にならすなど、手作業でも行ないやすい利点がある。半練りタイプはさらに広い面積、そしてポリッシャーとの併用に向く。ポリッシャーによる圧力や振動に耐えうる形態とも言えるだろう。
その上で、あとは細目・荒目といった番手選択に進めば話はシンプル。ただし、仕上がりの質を求めるなら、複数番手の同時所有も想定しておきたい。ヤスリ掛けがそうであるように、度合に応じて荒目・細目・極細目と順を追って使い分けるのが磨き作業の基本。下地処理には荒目、キズ取りやツヤ出しなら細目、水アカ取りや鏡面仕上げには極細と、状態に応じた目安も覚えておくといいだろう。