愛車の見た目が大きく変わる? エアロパーツって一体どこに付けるもの? 

”エアロパーツ”ってなに? 付けた方がいい理由とは?【車のカスタム・ドレスアップ用語辞典】

ハーフスポイラー
ホイールを交換したり、エアロパーツを装着したり、愛車をカッコよくするカスタムは、聞きなれない専門用語が山ほどある。クルマ好きにとっては当たり前でも、初めて耳にする専門用語はカスタム初心者にとってはチンプンカンプン。専門用語の意味を知れば、カスタムの楽しさや面白さがさらに広がるはず! 知らない言葉が出てきたら「ドレナビ・車のカスタム用語辞典」でぜひチェック!

個性が明解、最も自己主張できるカスタムパーツ

カスタムの世界において、エアロパーツが果たす役割は偉大! その理由は、エアロパーツが装着されたクルマは個性的でカッコイイから。

そもそもエアロパーツは、1秒を競い合うレーシングカーが少しでもタイムを縮める為、空気抵抗の軽減やエンジン&ブレーキの冷却を目的に開発されたもの。走行性能を高めるために空気力学をもとに設計、デザインされている。一方で、カスタムシーンにおけるエアロパーツは、速く走るためよりも、個性的でファッション性の高い存在として人気を得ている。

近年はサードパーティと呼ばれるカスタムパーツメーカーだけでなく、自動車メーカーも独自のブランドを展開し積極的にエアロパーツを開発。結果、クルマ好きだけでなくより多くの人に認知されつつある。何よりも、新車購入時に自動車ディーラーでエアロパーツを付けた状態で納車してもらえるという選択肢もあるほどだ。

エアロパーツはどこに付ける?

そんなエアロパーツだが、その種類はとにかく豊富。フロントスポイラー・サイドステップ・リアスポイラーの3点が王道で、カスタムシーンにおいてこの3点を「フルエアロ」と呼んでいる。またフロントスポイラーだけでも様々なタイプがあり、純正バンパーと交換するフルバンパースポイラー、純正バンパーの一部に多い被せるハーフスポイラー、さらに純正バンパーの底面へ下から貼り付けるフラップスポイラーと多種多彩。他にもフロントグリルやリアウイングとなどもあり、様々なパーツを取捨選択して愛車に装着することで、自分好みの愛車にカスタマイズしていくことができるのだ。

現在の主流はフラップタイプとハーフタイプ

エアロパーツ導入にかかる予算は?

エアロパーツを導入する場合の注意点として気をつけたいのが、別途必要となる塗装代や取り付け工賃。カタログなどに記載されている価格はあくまでもエアロパーツの製品価格。エアロパーツは基本的に未塗装の状態なので、ボディカラーに合わせた塗装代と取り付けるための工賃が必要になる。金額はエアロパーツの種類によって異なるので、必ず事前にチェックしておこう。

見た目だけでなく走行性能を向上するエアロパーツもある?

そもそもエアロパーツは空力を発生させるための機能パーツ。本来レーシングカーのボディに装着し、ボディまわりの空気を整流することで空気抵抗を低減したり、ダウンフォース(クルマを地面に押し付ける力)を獲得することで走行安定性をアップさせるエアロダイナミクス(空力)を得るのが目的。一般的に販売されているエアロパーツは、見た目の格好よさやスタイル重視のドレスアップとして開発されているものが多いが、徹底的に風洞実験なども行なって開発しているエアロパーツもある。

エアロパーツを装着しても車検に通る?

エアロパーツを装着しているから車検に通らない、ということはない。ポイントになるのは最低地上高。エアロパーツをつけたことで、最低地上高が規定の9cm(車種によって異なる)よりも低くなっていても、エアロパーツが樹脂製でフォグランプなどが装備されていなければ問題なし。ただしフォグランプかウインカーランプが装備されている場合、最低地上高を満たしていないと車検に通らない。

エアロパーツって何でできているの?

エアロパーツの素材は、純正バンパーと同じと思っている人も多いかもしれないが、純正バンパーの多くはPP(ポロプロビレン)、エアロの多くはFRP(ガラス繊維強化プラスチックと炭素繊維プラスチックがあるが、低コストでガラス繊維強化プラスチックが圧倒的に多い)やABSなどの樹脂が素材となっている。中でもFRPが、エアロパーツの素材として多く使われているのは加工性に優れているから。雌型にガラス繊維のマットを張り込める形状ならデザインの自由度が高い。小ロット生産が可能なので、大量の在庫を持たなくても済むというメーカー側のメリットもある。しかも、いざ破損しても修復しやすいということもFRPが使われる理由でもある。

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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