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タイヤの種類が豊富な16インチホイールと組み合わせ!! リフトアップ車の足元に迫力と実用性をプラス!
16インチのオフ系タイヤ選び
たくましいスタイリングを持つデリカD:5、オーナーの大半がタイヤの種類が豊富な16インチホイールを選び、ゴツゴツしたブロックタイヤを履かせるという。ただ選択肢が多いだけに、どのタイヤがイイか悩んでいる人も多いだろう。そこでタイヤに精通したアーバンオフクラフト中川店の安藤店長が、各16インチタイヤの特徴を詳しく解説する。
見た目のゴツさが人気 悪路走破性も高い
BF Goodrich ALL TERRAIN T/A KO2
TIRE SIZE 225/70R16
オールテレーンの一番人気
数あるオールテレーンタイヤの中でも、アーバンオフクラフト中川店で最も売れているのがBFグッドリッチのオールテレーンT/A。人気の理由は、ブロックパターンが他のタイヤよりもゴツいこと。「マッドテレーンまでは必要ないけど、ある程度のゴツさが欲しいという方に選ばれていますよ」。また悪路の走破性が高いのも人気の秘密。「メキシコのバハ1000というオフロードレースにも採用されているタイヤで、レースのノウハウを生かして作られているので性能が良いですね」。そして耐久性も良く、他のタイヤと比べると持ちが良いとのこと。「長く履いていたらヒビが入ってしまいますが、それでもミゾ自体は十分残っています」。
BFグッドリッチと言えば、文字の部分が白く塗られているホワイトレター。これがワイルドでカッコ良いと感じて選ぶ人も多い。
接地面を安定させ、偏摩耗を抑制してくれるインターロッキング・トレッド・デザインを採用。長持ちする秘訣はここにあるのだ。
サイドウォール
海外レース参戦のノウハウをフィードバックした、力強さみなぎるタフサイドウォールラバーが特徴。ショルダーゾーンは従来品と比べると厚みが増し、エリアが拡大。キズなどによるダメージを最小限に食い止めてくれる。
ブロックパターン
オンでもオフでも均等な接圧分布を実現する、アドバンスド・タイヤ・フットプリントシェイプ。偏摩耗を抑制する効果が期待できる。また小石などが噛み込んでしまうのを防ぐストーン・インジェクターを採用。
大半は225/70を選ぶが、こだわり派はタイヤとフェンダーのすき間が埋まって迫力が増す235/70をチョイスするとか。しかし外径が大きくなることで、車検が微妙なラインになってくるため、万人向けではない。
SPECIFICATION
●サイズ 225/70R16
●外径 722㎜
●総幅 228㎜
●標準リム幅 7.0J
●仕様 ホワイトレター
問:日本ミシュランタイヤお客様相談室 ☎ 0276-25-4411
静かでカッコ良いパターン ロープライスも魅力的
FALKEN WILDPEAK A/T3W
TIRE SIZE 235/70R16
新たなA/Tタイヤがデビュー
海外でも高い知名度を誇るファルケンが、SUVをターゲットに開発したタイヤがワイルドピークA/T3W。今回紹介する4本の中では割と新しいモデルなので他と被りたくない人にはピッタリかもしれない。トレッドパターンは少々大きく、いかにもオフロードタイヤという感じのビジュアルは迫力たっぷり。ゴム質は多少柔らかめとなっており、乗り心地も良好だという。「ゴツいパターンで乗り心地の良さを重視する方に最適です」。静粛性は、「今回紹介する4本の中では一番静かです」と安藤店長。ロードノイズに敏感な人にも狙い目だ。「そして価格は、4本の中で最もお手頃。トータルバランスに優れたタイヤだと思います」。
ホワイトレターの設定はないが、ロゴなどはフチを太くした浮き文字仕様となっているため、しっかりと存在感を主張してくれる。
ゴムにはワイルドピークのために専用開発された、シリカコンパウンドを配合。ウェット性能を高めつつ、ロングライフ化を実現。
サイドウォール
ボコッと盛り上がったサイドのブロックが、鋭利な石などでタイヤが裂けてしまうのを防いでくれるアグレッシブアッパーサイドウォール。さらにオフロード走行においては、トラクション性能を大きく向上させる効果もある。
ブロックパターン
ギザギザに刻まれたミゾは、スタッドレスタイヤに使われる3Dサイプ技術を応用。ドライでは軽快なハンドリング、ウェットでは優れたエッジ効果を発揮する。またパターン剛性向上のため、階段状の傾斜も設けた。
アーバンオフクラフト中川店のデモカー・D:5にも、ワイルドピークが装着されている。デリカ向けのサイズは235/70のみで、外径は多少大きくなる。「本格的に攻める方からは、『走破性がいい』という声を頂いています」。
SPECIFICATION
●サイズ 235/70R16
●外径 736㎜
●総幅 244㎜
●標準リム幅 7.0J
問:ファルケンタイヤお客様相談窓口 ☎ 0120-39-2788
静かに乗りたいファミリーユース向け
YOKOHAMA GEOLANDAR A/T GO15
TIRE SIZE 235/70R16
マイルドな乗り味に定評あり
ヨコハマ・ジオランダーシリーズもオフロードレースでの実績を持ち、特にフラッグシップのM/T G003はレースで培ったノウハウをフィードバックして作られたモデル。オールテレーンはA/T G015をラインアップ。悪路の走破性は高いが、ゴム質が柔らかいため乗り心地も良い。「もうちょっとマイルドな乗り味が良い、カッコいいパターンが欲しいけど家族も乗るから、という理由で選ばれる方が多いタイヤです」。丸く仕上げたショルダー部もジオランダーの特徴で、「絶妙な切り欠きがカッコいいんです」。静粛性もオールテレーンタイヤにしては優れており、純正からの履き替えでもゴツいタイヤを履いているという印象は感じないという。
235/70は片側のみアウトラインホワイトレターとなり、フチが白くなっている。225/70はブラックレターとなるので、選ぶ時に注意したい。
ラグ溝の面積比率を高めたアグレッシブな新開発のパターンにより、トラクション性能を大幅に向上。スノー性能にも優れている。
サイドウォール
このモデルからデザインを一新したショルダー部。力強い雰囲気をアピールすると同時に、タイヤ側面の耐久性も高めている。剛性も十分に確保されているので、操縦安定性が向上しているという点も大きな魅力となっている。
ブロックパターン
センター部に近いほど狭く、逆にショルダーの設置端に近いほど段階的に幅広くなるデザイン。あらゆる路面をしっかりと踏み固め、強力なトラクションを生み出す。4本のストレートグルーブにより排水性も高い。
デリカD:5向けには、225/70・235/70の2サイズをラインアップ。減り具合はBFグッドリッチと比べると少し早く感じるそうだが、「それでも定期的にローテーションをしてもらえたら3年くらいは持つかと思います」。
SPECIFICATION
●サイズ 235/70R16
●外径 742㎜
●総幅 240㎜
●標準リム幅 7.0J
●仕様 ホワイトレター
問:ヨコハマタイヤお客様相談窓口 ☎ 0120-667-520
M/TとA/Tのいいとこ取り
TOYO TIRES OPEN COUNTRY R/T
TIRE SIZE 215/70R16
新発想のラギッドテレーン
トーヨーの人気SUV向けタイヤ、オープンカントリーR/T。オールテレーンでもマッドテレーンでもなく、ラギッドテレーンという新しいジャンルのタイヤを開発した。「ショルダー部はジオランダーほど丸くなく、かと言ってマッドテレーンほどゴツくはない。いいポイントを突いたタイヤだと思います。デザインもカッコいいです」。パターンはツメのようなデザインが特徴で、悪路での走破性も良い。「オフロードを走る時はこのツメのようなパターンが路面を引っかくように食いついてくれるので、そこも人気のポイントです」。減り具合はそんなに早く減るわけではなく、「耐摩耗性はジオランダーと同じくらいだと思います」。
サイドウォールのデザインが、左右で異なるというのもオープンカントリーの特徴。こちらはラインを細く仕上げた「シンプル」。
センターのL型連結ブロックにも注目。タイヤのブロック剛性を高め、ドライ路面での操縦安定性を考慮したデザインとなっている。
サイドウォール
こちらのサイドウォールデザイン「スタイリッシュ」は、2種類のデザインを交互にレイアウトしているのが特徴。ショルダー部は周方向に段差を設け、間のワイルドショルダースリットが土などを効率良く排出してくれる。
ブロックパターン
センター部は周方向に剛性を高めたブロック配置となり、ショルダー部はスリット溝の容積を確保したワイルドなデザイン。これがオールテレーンとマッドテレーンの良さを兼ね備えたラギッドテレーンなのである。
デリカD:5に適したサイズは215/70。幅は若干狭くなるが、外径は純正の16インチと同等となる。「サイズバリエーションが少ないのが玉にキズ。225か235の設定があれば、もう少しゴツい感じに見えると思うんですけどね。サイズの追加に期待したいところです」。静粛性は、「BFグッドリッチと同じくらいです」と安藤店長。
SPECIFICATION
●サイズ 215/70R16
●外径 708㎜
●総幅 221㎜
●標準リム幅 6.5J
問:トーヨータイヤお客様相談室 ☎ 0800-3001456
デリカパーフェクトブック 2019年11月11日発売号 より
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