地域材を数多く使用して森林保全もアピール
日本でモータリゼーションが進みつつある頃、手頃な価格帯で一般家庭への自動車の普及を後押ししたのが360㏄の軽自動車。今でこそ軽自動車は性能が大きく進化し、排気量やボディ形状の規格も拡大している。それはルーツとなるサブロク軽カーが市民権を得たからこそなのだ。
大半は50年以上前に誕生したモデルだが、愛好家たちのおかげで今も大事に乗られている個体も多い。また今の時代では作れない遊び心あふれる車種も多く登場し、当時はあまり売れなかったものの生産終了後に人気が出るというケースもある。ここで紹介する3台もまた希少で、独特なボディを持ち約2500台で生産を終了したバモスホンダ。FRPのボディを採用し、わずか100台限定で生産されたフェローバギィ。そして名車スバル360のレアなバンモデル。そのクルマたちを斬新で画期的なスタイルにカスタマイズしたのが、フォレストオートの戸森さん。純正バネと交換するだけで手軽に車高アップを実現する、軽自動車用「FAFリフトアップスプリング」の開発で知られている。
最初に製作したのがバモスホンダ。モチーフは60年代、ヨーロッパを中心に普及していた「ビーチカー」。フィアットやミニをベースにドアや屋根を外してボディをリメイクし、ホテルのお客さんが水着のままビーチまで行くための移動手段として活躍していた。
そのビーチカーを作りたいという構想が生まれ、最初からドアがなくイメージにピッタリだったバモスホンダで製作したのがビーチクルーザーだった。その翌年も、やはり屋根やドアがなく開放的なフェローバギィでビーチバギーを製作。そして今年はスバル360カスタムをベースに、遊んだ後のベース基地をイメージしたビーチバンを完成させたのだ。
しかもどのモデルも埼玉県の地域材(木材)をふんだんに使用しているのがポイントであり、間伐材を上手に活用することで森林保全の重要さのアピールにもひと役買っている。
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]