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バタフライシステムのデモカーで車高調乗り比べIMPRESSION
自分流のスタイル作りを極める上で、不可欠なアイテムが車高調。
とはいえ、その種類は様々で、ドレスアップビギナーの中には「どれを選べば良いの?」という声も。
そこで今回は5ブランドの製品をイッキ乗り。
車種やタイヤ/ホイールサイズなどが一定ではなく、若干の条件差はあるものの、ブランドごとの特性の違いを知ることができた。
ぜひ、製品選びの参考にしてほしい。
〈取材協力〉
バタフライシステム 092-943-1888
ドライバーはこの人!【高橋陽介 氏】
Kカーから旧車、チューニングカー、スーパーカー、トラックなどジャンルを問わず、とにかくクルマが大好きという雑食系自動車ライター。九州・博多にて孤軍奮闘中。
インプレッション♯001/BLITZ DAMPER ZZ-R(ブリッツダンパーダブルゼットアール)
パツパツに攻めたホイールチョイスながら、乗り味はマイルド
まずはバタフライシステムのアンダーリップが装着された、デイズ・ハイウエイスターから。足回りは市場でも人気の高いブリッツ・ダンパーZZ-R。タイヤサイズは165/40-17インチで、スプリングシートはほぼ全下げ状態と、見た目的にはかなりハード志向。取材日の前日に組み上がったばかりということで、インナーとの干渉など各部の様子を見るため若干控えめなスピードレンジでのインプレとなったが、角の取れたマイルドな乗り味は明確に感じられた。今後、減衰力調整などセッティングを煮詰めて行けば、完成度はさらに高まると思う。
フロント | リア | |
車高 | -50mm | -60mm |
ホイール | 17×6.0+40 | 17×6.0+40 |
タイヤ | 165/40-17 | 165/40-17 |
タイヤ/ルッチーニ・ブォーノスポールアルティマ
●対応:ミニバン&SUVほか多数
●価格:16万1700円〜
インプレッション♯002/BOLD WORLD Absolute DS NEXT(ボルドワールドアブソリュートDSネクスト)
見た目とのギャップにオドロキ長距離ユースもこなすコンフォート性
走り出してすぐに気づいたのが、足の動きの軽さ。大径サイズのホイールに40扁平タイヤという組み合わせでありながら、路面からの突き上げやゴツゴツとした硬さは感じられず、コーナーでの安定度も高水準。アブソリュートDSネクストの性能の高さはもちろんだが、このクルマはバタフライシステムのデモカーとしてショーやイベントなど長距離移動を見据え、減衰調整や異音・干渉などの徹底した煮詰めが行われていることも、優れたトータルバランスを支える要因と言える。シャコタン=ドイヒーな乗り心地、という先入観を打ち破る仕上がりはお見事!
フロント | リア | |
車高 | -55mm | -75mm |
ホイール | 17×6.0+49 | 17×6.0+49 |
タイヤ | 165/40-17 | 165/40-17 |
タイヤ/ルッチーニ・ブォーノスポールアルティマ
●対応:ミニバン&SUVほか多数
●価格:21万7800円〜
インプレッション♯003/IDEAL TRUEVA(イデアル トゥルーヴァ)
今日イチの、どシャコタン!にもかかわらず、走りはフレキシブル
「 エアロより腹下の方が低いので、気をつけて(笑)」と、バタフライシステムの荒巻社長からアドバイスを頂き、試乗に出発! こちらも上段のタント同様、17インチホイール+40扁平タイヤの組み合わせだが、またしても想定外の乗り心地の良さに、思わず笑いが。イデアルと言えばセダンやヨーロッパ車など、様々なカテゴリーにおける攻めのロワード用アイテムとして定評のブランドだけに、N-BOXとの相性もカンペキ。あくまでルックス重視なら現状のスタイルでもアリだが、もう一声、実用志向の車高にすれば、その持ち味はさらに活きてくるはずだ。
フロント | リア | |
車高 | -60mm | -65mm |
ホイール | 17×6.0+42 | 17×6.0+42 |
タイヤ | 165/40-17 | 165/40-17 |
●タイヤ/ルッチーニ・ブォーノスポールアルティマ
●対応:ミニバン&SUVほか多数
●価格:14万2780円〜
インプレッション♯004/FINAL KONNEXION STYLE KIDS DAMPER(ファイナルコネクションスタイルキッズダンパー)
コスパ最高!純正からのアップグレードにもオススメ
4ナンバー貨物とは思えないしなやかな乗り味で、この日の5台の中でも特に印象に残ったのがファイナルコネクション。マンホールに片足を乗せるなど、故意にイジめてみたが(安全を確保した条件下で)、鋭角的な突き上げ感は抑えられ、車高調付きであることを意識させないほど快適。前ページの3台に対し、45扁平の16インチという若干ハイトが高いタイヤサイズというアドバンテージを差し引いても、その洗練されたフィーリングには高得点を付けたい。車高云々のためではなく、純正のドタバタ感をどうにかしたいという実用派ユーザーにも最適だ。
フロント | リア | |
車高 | 未計測 | 未計測 |
ホイール | 16×5.5+45 | 16×5.5+45 |
タイヤ | 165/45-16 | 165/45-16 |
●タイヤ/ヴィツァー・フォーミュラX
●対応:Kカー多数
●価格:8万7780円
インプレッション♯005/STREET RIDE TYPE-K2(ストリートライドケーツー)
スポーティな乗り味ダイレクト感を重視したい方に
今回の5台中、唯一のFR方式を持つエブリイバン。プロペラシャフトやディファレンシャルなど、フロア下に重量物を抱えている影響もあってか、50扁平の15インチタイヤながら乗り味はややハード寄りに感じた。時間の都合上、複数の減衰力設定を試すことが出来なかったが、調整次第では印象は変わって来るハズ。他の4台に対し、装着後の走行距離が最も多かったという点も、考慮すべきだろう。ただ、フンワリとしたソフト感よりシャープなダイレクト感を求める人には、この特性はアリ。強化ゴムタイプのアッパーマウントも、不快な異音を抑えている。
フロント | リア | |
車高 | -40mm | -50mm |
ホイール | 15×5.0+45 | 15×5.0+45 |
タイヤ | 165/50-15 | 165/50-15 |
●タイヤ/ルッチーニ・ブォーノスポーツ
●対応:Kカー多数
●価格:8万5800円〜