低さを極めるならやっぱり「エアサス」
かねてから新型プリウス用の開発を進め、実際のマッチングテストも早い段階で完了していたというACCのエアサス、エアランナーがいよいよ完成を迎えた。テスト段階よりもさらに約2㎝低くまで落とせるように進化させてきたそうで、その圧倒的な低さとインパクトは、写真を見れば一目瞭然。そして分かっていたことだが新型プリウス、やはりベタベタのローフォルムが実によく似合う素材だ。
基本的なシステムはこれまでのエアランナーと同様だが、このプリウス用は純正タイヤ装着時でも限界まで下げられるのが特徴。またボルトオンで取り付けられる構造にもこだわって設計されている。
ストローク量をしっかり稼ぐことにも配慮されていて、減衰力はフロントで40段、リアで14段の調整が可。幅広い乗り味を実現できるのもポイントだ。もちろん4輪独立制御式で、メイドインジャパンだから信頼度もバツグン。ビギナーからハイエンドまでに対応できるベーシックなシステムだ。
ちなみに6月には正式リリースとなる予定(取材時)で、この段階でエアサスを完成させてきたのはさすが。周辺機器なども開発中、そちらも乞うご期待だ。何にせよ、いち早く下げたいならエアランナー、決まり。
先代からガラリと雰囲気を変えた新型プリウス。が、ワンモーションの流麗なシルエットはやはりこれまで同様、ベタベタの着地系が激ハマり。
[MAX DOWN]
[MAX UP]
限界まで下げた状態はまさにほぼスラムドで、最も上げたときには純正車高以上となるセッティング。純正タイヤを装着していても限界までローダウンできるのも特徴で、一般的な使い方からベタ落としまで幅広く対応してくれる。乗り味はふわふわ感やゴツゴツ感のない快適な味付け。
FRONT
REAR
ダンパーの長さを変更できる全長調整機能を持たないのがベーシックなエアランナー。ビギナーからハイエンドまでに対応可。リアは減衰力14段で調整できるため、好みの乗り味を実現できるのも魅力。4輪独立制御だからロールも抑制可能。
今回の撮影車両はスペアタイヤなしのグレードで、エアサス機材はトランクの奥にディスプレイするカタチで取り付けている。スペアタイヤありのグレードであれば、機材は床下のスペアタイヤ収納部に設置することが可。グレードや使い方に合わせたインストールを。
エアタンク
エアタンクは腐食などにも強いSUS304ステンレス製。ビジュアル性の高いボディにはACCの刻印なども入る。
コンプレッサー
エアタンクにエアを集めるためのコンプレッサー。2基掛けにすればエアの充填時間を短縮することが可能。
エアゲージ
デモカーではエアゲージをコンソールのトレー部に配置。今後スマートに装着できる専用パネルも開発予定。
スイッチ
車高の上げ下げを制御するパドルスイッチは、今回はセンターコンソール内に設置。機械式で万が一に強い。
写真はマックスダウン状態。ホイールが20×8.5J+41で、タイヤは235/30という組み合わせ。ここまでガッツリ落ちてツラなのがド迫力だ。
ホイールが20×8.5+41、タイヤが235/30というコンビは、全下げ時にすっぽり呑み込まれる理想のサイズ。スラムド感バツグン。
ACC
岡本代表
「別バージョンやゲージ専用パネルなどの周辺機器なども今後、開発する予定です。要望にも応えながら。ご期待ください」。
【ACC・エアランナー】
価格:近日発売予定
主要システム:フロントエアバッグ一体式ダンパー、リアエアバック、リアダンパー、エアタンク、コンプレッサー、4輪独立コントロール、エアゲージ、スイッチ etc.
▷60系新型プリウス速攻カスタム まとめはこちら
STYLE WAGON(スタイルワゴン)2023年7月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]