レガシィの始祖!? レオーネ・エステートバンってどんなクルマ?【スタイルワゴン的ミニバンヒストリー ステーションワゴン編】

スバルといえばAWD、その開発のきっかけは?

レオーネ・ツーリングワゴン [1981年]
たった1台のヒット車から、大ムーブメントが巻き起こることがある。1990年代に日本で起こった「ワゴンブーム」もそうだった。当時、経営的に危機に陥っていたスバルだったが、起死回生の1台、レガシィ・ツーリングワゴンが大ヒットし、他メーカーも次々と追従していった。

スバルAWD、レガシィまでの進化

スバルといえば水平対向エンジンとAWD(4WD)だ。AWD開発のきっかけとなったのは意外にも東北電力。冬の過酷な条件下でも迅速なサービスが行えるように、宮城スバルへ4WDモデルの制作を依頼したのが始まりだ。当時あったクロスカントリー4WDでは高価過ぎたのだ。そのクルマを富士重工が注目して1972年、カタログモデルとしてレオーネ・エステートバン4WDが登場する。背の高いクロカン以外では、世界初の量産4WD車と言われる。1981年には乗用のレオーネ・ツーリングワゴンにもAWDを設定。レガシィの始祖のようなモデルだ。ここまでは2WDにもできるパートタイム4WDだが、1986年にはセンターデフ採用のフルタイム4WD、レオーネ・クーペRX/Ⅱが登場。国産車としてはマツダ・ファミリアGT-Xにわずかに遅れて2番目のフルタイム4WDだった。さらに1987年には前後輪のトルク配分を制御する「ACT-4」という電子制御式4WDも登場した。

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STYLE WAGON(スタイルワゴン)2023年9月号

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

ワゴンブーム誕生の瞬間「スバル・レガシィ・ツーリングワゴン」の功績とは?

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