3つのパワートレインを乗り比べ! あなたのベストバイはどれ? 2.4Lターボ編【新型アルファード&ヴェルファイア公道試乗レポート】

【公道試乗で全検証】新型ヴェルファイア専用の2.4Lターボ、軽快な走りとハンドリングの良さはミニバンの域を超越!

すでに納車待ちの列がなが~くなってきているという話の新型アルファード&ヴェルファイア。これまでのミニバンとはひと味もふた味も違うという評判の「乗り味」を要チェック! 

走りの楽しさを味わいたいならターボ一択

プレミアムガソリンを指定する「T24A-FTS」型の2.4L直列4気筒インタークーラーターボは、レクサスNXやRXにすでに搭載されている。クラウンには、同型のエンジンをハイブリッド車に採用済みだ。新型では、ヴェルファイア専用になり、新グレード「Z Premier」のみの設定。駆動方式は、2WDと4WD。組み合わされるトランスミッションは、電子制御8速ATの「Direct Shift-8AT」で、シーケンシャルシフトマチックは「Mモード」になる(ハイブリッド車はSモード)。スペックは、レクサスNXと同値で、最高出力279PS/6000rpm、最大トルク430Nm/1700-3600rpmを誇る。

2.2tに迫る車体でもターボの過給前から分厚いトルクを紡ぎ出し、普通に走らせる分には、ターボラグもあまり感じさせない力感あふれるエンジンだ。430Nmというと4.0L NAクラス並の最大トルクで、重量級ボディでも軽々と加速させるのを実感できた。加えて、8速ATの仕事ぶりもそつがなく、スムーズな変速マナーに終始する。一方で、高速域のパンチ力は驚くほどではないものの、高速道路やワインディングなどでも力不足を痛感させることはほとんどないだろう。この車重と純ガソリンエンジンでWLTCモード燃費10.3km/Lを達成しているのも最新の「TNGA」世代ならでは。

ハンドリングもアルファードのハイブリッド車やNAガソリン車と比べると軽快そのもの。ラジエーターサポートとサイドメンバーをつなぐフロントパフォーマンスブレースの追加をはじめ、電動パワーステアリングの専用チューニングも軽快感を演出している印象で、クルマとの一体感が増している。同時に19インチタイヤ(試乗車はダンロップ・SP SPORT MAXX 060)は、十分に快適といえるレベルの乗り心地を確保しつつ、したたかな接地感も抱かせる。ステアリングを握り、走らせる楽しみも味わうのであれば、ヴェルファイアの2.4Lターボが最もオススメ。

【搭載グレード】
ヴェルファイア Z Premier
※2WDと4WDの設定あり

SPECIFICATIONS

燃費(WLTC)10.3km/L
最大出力 279ps
最大トルク430Nm
トランスミッションDirect Shift-8AT(電子制御8速AT)
※数値はヴェルファイアZ Premier。

新型アルファード&ヴェルファイア公道試乗レポート まとめはこちら

STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年9月号より

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