ボディカラーも新色が追加!?
先日開催された新型センチュリーの発表会では、トヨタブランドのショーファーカーとして従来のセンチュリーセダンや今秋発売が予定されているクラウンセダン、そしてフラッグシップミニバンとしてショーファー需要も増えているヴェルファイアも壇上に展示された。
あくまで主役は新型センチュリーであるため、その他の車種についての正式なアナウンスはなかったが、現在のカタログラインアップには存在しないボディカラーを纏ったヴェルファイアを見て、ピンと来た人も多かったハズ。
何を隠そう、このヴェルファイアは今後追加されることが新型発表の時点でアナウンスされていたプラグインハイブリッド車だったのである。
その証拠にリアゲート右下にはブルーのアクセントが与えられた「PHEV」のエンブレムが備わっており、右リアクォーターには充電口と思しきものが備わっていた。
充電口の形状を見る限り、普通充電だけでなく急速充電にも対応しそうな大きさとなっていたが、現時点ではプリウスPHEVや新型センチュリーも急速充電には対応していない。
トヨタ曰くショーファー利用の場合の1日の走行距離はおよそ50㎞というから、急速充電は不要という考えなのだが、今回展示されたヴェルファイアPHEVに急速充電口が備わっているのは、恐らく充電よりもそこから家庭へ電力を供給するV2H用途も考慮しているからと考える方が自然である。
それ以外の外観の差異は、前述したように現在のところラインアップされていないシルバーのボディカラー、「Zプレミア」と同形状でありながら、ブラックスパッタリングではなくスパッタリング塗装と思われるホイール程度となっており、不必要に目立ちたくないVIPにとっては街に溶け込んでくれる点も魅力と言えそうだ。
気になるパワートレインについては現在のところ非公表となっているが、現地で収集したアンオフィシャルな情報によると、同車の2.5LハイブリッドをベースとしたPHEVとなる公算が高く、すでにハリアーやRAV4のPHEVに搭載されているものと同じとなる。ただ重量増に対応するため、ハイブリッド車よりも高出力なものになる可能性は高そうだ。
そして最も注目したいのが車内。今回は残念ながらドアの開閉はNGとなっていたが、目を凝らして中を覗き込むと、立派なエグゼクティブラウンジシートがCピラーの後方に位置しているではないか!
そう、この展示されたプロトタイプはなんと4座仕様となっていたのである。
レクサスLMのように1列目と2列目シートの間にパーテーションなどは見受けられなかったが、ショーファー仕様に相応しい余裕たっぷりの室内空間となっていることは間違いない。
気になる販売時期は来年秋ごろと目されているが、そのタイミングでPHEV以外のモデルにも4座仕様が追加されるのか気になるところだ。
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年11月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]