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日本の自動車史を振り返ってみると、古くは1966年、初代日産サニーが1.0Lエンジンを搭載することを察知したトヨタは、初代カローラのエンジンを急きょ1.1Lに拡大。初代サニー登場後にカローラは「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーでデビューした。
対する日産は1970年、2代目サニーに1.2Lエンジンを搭載し「隣のクルマが小さく見えます」というフレーズを採用した。排気量は大きいほうが偉いという認識もあった時代だ。まさしく宿命のライバル関係にあったトヨタ・カローラと日産サニーは、しのぎを削りながら日本を代表するファミリーカーへと成長していくことになる。
また、予想もしない形で大ヒット車が生まれることがある。そうなると、ほかのメーカーはそのマーケットに食い込もうと似たようなクルマを登場させる。そうすることでマーケットは一層活性化しつつ、さらに参入車も登場しては淘汰されていく。これを繰り返してきたと言っていい。
現在、世界的な自動車大国となった日本。その要因はいくつもあろうが、こういったライバルたちの切磋琢磨もそのひとつだろう。どうやってライバルを打ち負かすか、さまざまなアイディア、革新的技術、奇抜な発想などをひねり出すことで、クルマは発展してきた。
ミニバンやワゴンの世界でも同じこと。数々のヒット車が生まれその対抗馬が登場し、マーケットは熟成して現在の勢力図が形成されてきたのだ。
(1)ストリーム(2000) VS ウィッシュ(2003)
勝者→ウィッシュ
(2)セレナ(1999) VS ステップワゴン(2001) VS ノア&ヴォクシー(2001)
勝者→ステップワゴン
(3)MPV(1990) VS エスティマ(1990)
勝者→エスティマ
(4)オデッセイ(1994) VS イプサム(1996)VS シャリオグランディス(1997) VS プレサージュ(1998)
勝者→オデッセイ
(5)バネット セレナ(1991)VS ステップワゴン(1996)VS ライトエース&タウンエース ノア(1996)
勝者→ステップワゴン
(6) グランビア(1995) VS エルグランド(1997)
勝者→エルグランド
(7)アルファード(2002) VS エルグランド(2002)VS エリシオン(2004)
勝者→アルファード
(8)モビリオ(2001) VS シエンタ(2003)
結果→引き分け
(9) タント(2007) VS パレット(2008)
勝者→タント
(10) ソリオ(2015) VS トール(2016)
結果→引き分け
(11)ワゴンR(1993) VS ムーヴ(1995)
結果→引き分け
(12)ムーヴカスタム(1997) VS ワゴンR RR(1998)
結果→引き分け
(13)レガシィツーリングワゴン(1989) VS カルディナ(1992) VS アベニール(1990) VS アコードワゴン(1991)
勝者→レガシィ
(14)レガシィツーリングワゴンGT-B(1996) VS アベニールサリューXGTターボ(1995) VS レグナムワゴンVR-4(1996)
勝者→レガシィ
(15)ランサーエボリューションワゴン(2005) VS インプレッサ スポーツワゴンWRX(2005)
勝者→インプレッサ
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年11月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]