本格オフローダーとしてだけでなく、街なかでも映える存在として人気が高いSUZUKI・ジムニー&ジムニーシエラ。専用のカスタマイズパーツも非常に充実!いま注目したいアイテムをクローズアップします!
別タンク式ダンパーを採用した、ハイエンドサスが発売間近!
1985年創業の4×4、SUVパーツの総合&専業メーカーであるジャオス。言わずと知れた老舗メーカーであり、現在でも競技に積極的に参加し、ノウハウを蓄積し続ける“挑戦を止めない”メーカーでもある。現在ではジムニーに力を入れるメーカーとしても有名で、新たにアイテムを開発したというから注目しないワケにいかない。
注目はリフトアップセット『VF-R』。ジャオスのサスキットは、複筒式ダンパーなのが基本ライン。リフトアップされたスタイルと走行性能、価格まで含めバランスの取れた『VFS』もそんなサスキットだが、『VF-R』はよりハイエンド、よりプレミアムを狙った。バハ1000参戦車など競技車で培ったノウハウを活かして、単筒構造+別体タンク式ダンパーを採用する本格派なのだ。一般的に、単筒式は高圧ガスを採用し、ストロークが短いことから乗り心地面で不利になる。しかし別タンク採用でその問題もクリア。「しなやかだけどコシがある、という“バトルズフィーリング”に仕上がっています」とジャオスの内田さん。そう、『VF-R』もこれまでのジャオスのサスキットの延長線上にある“作品”なのだ。
またリフトアップ幅が40ミリというのも絶妙な設定。ラテラルロッドやキャスターブッシュは必要になるが、ペラシャ、ドラシャの補正は要らない。つまりコスト面でも絶妙なのだ。ジャオスではさらに、使い勝手抜群の『サイドアンダーガーニッシュ』も発売。まだまだジャオスは、ジムニーに積極的だ。
FRONT
こちらはフロントの装着風景。ジムニーは、車高を上げ過ぎるとドラシャが干渉する、ペラシャが……と課題が出てくる。40mmアップはその辺りが絶妙なリフトアップ値になる。
フロントの別タンクはフレームに固定していた。単筒式の弱点であるストローク量も、別タンク式としたことで解消。乗り心地良化にも向く機構だ。
約40mmのリフトアップとなるので、必要な補正パーツも同梱されている。前後ラテラルロッド、フロントのキャスターブッシュもセットだ。
競技の世界では一般的な別タンク式ダンパーを贅沢にも採用した。ジャオス製サスキットのダンパーは基本的に複筒式だが、コチラは単筒式。減衰力調整機能も有するまさしく“プレミアム”なダンパーだ。
REAR
別タンクの存在感は抜群だ。減衰力調整機能も備える。既に発売中のプラド、ハイラックス用は高速圧側が無段階、低速圧側が20段調整式。ジムニー用も同様になる……か?
リアの別タンクは縦置き。筒内でガス室まで同軸上の単筒式はストローク面で不利だが、別タンク式ならソレも問題ナシ。
リフトアップにより生じる車軸のズレを補正するラテラルロッドを同梱。車高が高いのに普通な乗り味が印象的だった。
バトルズブランドのサスキットとしては既に『VFS』などが設定されている。しかし「もっと上を!」狙うユーザーに応えるカタチで、よりハイエンドな、よりプレミアムなキットを企画。その結果生まれたのが『VF-R』だ。40mmのリフトアップは従来同様だが、別タンク式ダンパーを採用したのが最大のトピック。
40mmのリフトアップは、ホイール(ジャオス エクセルJX3 16インチ)、タイヤ(オープンカントリー225/75)との組み合わせで、バランス良いスタイルを形成する。補正パーツ数も少なく、手を出しやすいサスキットと言えよう。
[BATTLEZ VF-R ]近日発売
■構成:BATTLEZリフトアップ(約40㎜アップ)、BATTLEZ ダンパーVF-R、BATTLEZラテラルロッド(前後)、BATTLEZアシストキット
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HYPER REV(ハイパーレブ) Vol.274 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ No.13より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]