日常生活を豊かにする、使い勝手抜群のスーパーハイトワゴン
ひと目でスペーシアと分かる新型は、キープコンセプトではあるが、デザインや装備、機能は全面改良にふさわしい充実ぶりだ。先代のスーツケースから大容量を予感させる大型コンテナにモチーフを変え、広さをうかがわせる外観を与えた。全高こそ1785mmと同じだが、ルーフの幅をワイドにしたことで、安定感を高めている。標準車とカスタムは、ボンネットフードとフロントのデザインを変え、後者には大型メッキ加飾や薄型LEDヘッドランプやクリアタイプのリアコンビランプとすることで、精悍さを付与。
クラスナンバーワンを誇る低床設計による優れた乗降性を継承しつつ、後席を中心とした快適性、使い勝手の向上にも余念がない。ハイライトは、「マルチユースフラップ」と呼ぶ同社初のオットマンで、座面を延長して太もも裏のサポート性を高めることが可能。足を伸ばしてリラックスする際にはオットマンになる。さらに、座面に荷物を置く際のストッパーにもなるアイディア装備だ。そのほか、後席アームレストを備え、前席裏の格納式テーブルが新しくなり、後席にタイプA/CのUSBソケットを用意している。
予防安全装備も強化した。ミリ波レーダーと単眼カメラによる「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」は、アダプティブクルーズコントロールにコーナーや車線変更時の速度抑制が加わり、車線中央維持機能も追加。スズキ初の電動パーキングブレーキも含め、ドライバーへのサポートも充実している。激戦の軽スーパーハイトワゴンを勝ち抜く準備は万全だ。
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年12月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]