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SUVのルーツはクロカン系、業務用が発端
自衛隊の前身である「警察予備隊」が車両の国産化を目指し競争入札を行ない、3社が参加した。三菱は米軍向けにノックダウン生産がすでに決まっていた本家のジープ。トヨタは自社開発の「ジープBJ」、日産も同じく「4W60」というモデルで、結局決まったのは実績のあった三菱ジープだった。
入札に破れたトヨタと日産はそれを民生用として販売することにした。トヨタ・ジープBJは「ランドクルーザー」、日産4W60は後の「パトロール(日本ではサファリ)」として進化していくことになる。
中興の祖は、世界にも衝撃を与えたハリアー
1980年代に北米で生まれたSUVはトラックベースだった。ラダーフレーム構造は頑丈だが乗り心地などはイマイチで高級車には向かない、と思われていた。ところがトヨタは1998年、北米にレクサスRX(日本ではハリアー)を投入。乗用車同様のモノコック構造で高級車のような乗り味だった。これが大ヒットしてプレミアムSUVという新たなジャンルを世界的に開拓することに成功した。
そして現在・・・
現在SUVは世界の潮流だ。セダンなどを差し置いて、あらゆる自動車メーカーの主力車種となっている。中身は多様で、スパルタンなものから2WDのみのもの、あるいはクーペのようなスタイルをしたものなど豊富なバリエーションを持つ。
ジムニーはいつの時代もジムニーだった
まさに世界最小のクロカンSUVといえる不動の存在がジムニーだ。頑丈なラダーフレーム構造とパートタイム4WDで、クロスカントリー性能は大型のSUVを凌ぐほど。日本国内だけにとどまらず世界的に大人気で、熱狂的なファンはジムニストなどと呼ばれる。まさに唯一無二のクルマであり、輝きは増すばかりだ。
メカニズムにもルーツはあり!
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2023年12月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]