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軽自動車はどうやって選ぶのが正解?
ところで、軽自動車はどうやって選べばいいの?慣れないクルマ購入にあたり、そう思うのも無理はない。軽自動車はいまや日本の乗用車販売数の3割以上を占めるジャンルであり、車種も多種多様。その中から理想の1台を見つけるのは、正直なところなかなか大変な作業だ。
しかし、そんな車種選びにもいくつかのコツがある。ここでは6つのポイントに分けて、軽自動車を選ぶ近道をお伝えしよう。
まず知るべきは、軽自動車の中にもいくつかのボディタイプがあるということ。ボディタイプごとの使い勝手に「〇と×(いいところと悪いところ)」があり、それを知ることがベストな選択になるワケだ。
「走り」「装備」「デザイン」などこだわりの条件で愛車を選ぶのもアリだ。恋愛でいう「ひとめ惚れ」のような感覚かもしれない。そして「価格」も重要な要素。まずはこの6か条を理解することから、クルマ選びははじまるのだ。
(1)大きく6つに分かれるボディタイプを知ろう!
ひとくちに軽自動車と言ってもいろんなボディタイプ(ジャンル)が用意されている。それぞれ特徴やメリット&デメリットがあるので、それを理解することが車種選びのスタートである。
主なボディタイプは「スーパーハイト」「ハイトワゴン」「SUV&スペシャルティ」「セダン」「バン&ワンボックス」そして「トラック」の6つ。まずはその内訳を理解しておこう。
昨今の軽自動車界においてもっとも人気のあるボディタイプはN-BOXやスペーシアなどの「スーパーハイト」。その理由は室内スペースが広くて快適なうえ、高い天井にスライドドアを組み合わせることで乗り降りもしやすいからだ。つまり便利なのである。もしもボディタイプに悩んだら、主流となっているスーパーハイトを軸に考えてみるといいだろう。
(2)ボデイタイプ別のメリット&デメリットを知りたい!
すべて完璧というものは、この世にはなかなか存在しない。それは軽自動車にもあてはまり、どのボディタイプでも「すべてにおいてパーフェクト」というのはあり得ないのだ。
たとえば人気の「スーパーハイト」は車内が広くて快適で乗り降りがしやすいというアドバンテージがあり、便利に使えるのが最大の魅力だ。しかし「車両価格が高い」とか「セダンやハイトワゴンに比べると燃費が劣る(絶対的な燃費値が悪いわけではない)」、また「横風に弱いなど走行性能で劣る面がある」というウィークポイントもある。ここでは、使い勝手(ボディタイプ別の「○と×」)をまとめてみた。
「ハイトワゴン」はスーパーハイトほどの室内スペースはないものの、“それなりの広さ”はあるしスーパーハイトに比べると価格も控えめ。燃費もよく、最上級の居住性を求めなければバランスのいい選択肢だ。かつてはスライドドアが選べなかったが、昨今はスライドドアを組み合わせる車種も登場している。
「SUV&スペシャルティ」は車種ごとに特徴の差が大きいが、個性的なスタイリングや走行性能の高さなどほかのボディタイプでは味わえない魅力を持つ車種が多い。ただし車両価格は高めで、また日常的な利便性などは控えめだったりする。
「セダン」はとにかくコストパフォーマンスを重視する人におすすめ。昨今は後席も広くて快適に座れる。
「バン&ワンボックス」や「トラック」に関しては、よほど明確な目的がある人以外はおすすめしない。荷物をたくさん積めるというメリットと引き換えに、運転感覚や快適性などにデメリットがあるからだ。しかし言い換えれば、「荷物をたくさん運びたい」という明確な理由があればど真ん中の選択肢となるだろう。
(3)実用性とは反比例、運転が楽しいモデルは?
軽自動車選びでは少数派となるかもしれないけれど、走行性能や運転の楽しさでクルマを選ぶのも大いにアリだ。その場合は2つの方向性があり、1つはオンロード(舗装路)での運転感覚を求めるもの。たとえばスポーツカーの「ダイハツ・コペン」などが相当する。「ホンダN-ONE」などもいいだろう。
もう1つはオフロード(非舗装路面)の走行性能。その代表はなんといっても本格オフローダーの「スズキ・ジムニー」だろう。
いずれの車種もジャンルとしては「SUV&スペシャルティ」であり、走りを楽しむならそのジャンルから選ぶのが好ましい。ただし、走りの性能は実用性(居住性や乗降性)とは反比例の傾向にある。
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最新軽自動車カタログ2024 より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]