卓越した走りとEV性能を誇るGTS
電気自動車にポルシェらしさはあるのか?
ポルシェ初のEVである「タイカン」の注目すべきポイントはどう考えてもそこ。誰がどう考えたって、運転して楽しくなければポルシェとして認めたくないのだ。
実はポルシェ自身それをしっかり理解していて、一般的には「環境にやさしい」が謳い文句となるEVにもかかわらずそこはまったくアピールしていない。ポルシェとしては「世間に日和った」なんて思われたくも言われたくもないわけで、その変わりに声高に主張しているのが「ポルシェ史上で最速の加速」。それをEV独自の価値として売り出しているのだ。
そんなわけで、この「タイカンGTS」は実に速い。最高出力は598㎰もあって、停止状態から時速100キロまでの時間はわずか3.7秒。「EVの加速が鋭い」っていうのは今や常識だけど、タイカンGTSのそれはちょっと突き抜けている。停止状態からのフル加速は脳震盪を起こしそうだ。このうえコーナリングもキレッキレで、電気自動車でもしっかりポルシェだと実感する。
Specification
●サイズ(全長×全幅×全高/mm):4965×1965×1380 ●車両重量(kg):2380●乗車定員(名):4 ●電動機種類(燃料):交流同期電動機(EV)●一充電走行距離:492km(WLTCモード) ●価格:1913万円 ●カラー:カーマインレッド
※全グレードでの価格は1286万円〜2746万円
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STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年4月号より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]