普通のディーラーとはひと味違う!?　トヨタディーラーで買える！　本格派キャンパー仕様

2004年に登場以降、改良を重ねながら現在も日本市場で販売を続けている5代目・200系ハイエース。仕事車としてのニーズが強い一方でカスタマイズのベースとしても人気が高く、ゆえにアフターパーツも非常に多い。アウトドアブームの昨今ではキャンピング仕様の需要もあり、室内を快適に過ごせるアレンジを施し、外装もワイルドなクロカンスタイルに仕上げるユーザーも多い。今回はアウトドア仕様に特化したカスタマイズをご紹介。

合計枚数19枚
すべての画像を見る

トヨタモビリティ神奈川、本気のカスタム

トヨタモビリティ神奈川・ハイエースキャンパー
ハイエースのキャンパー仕様を製作するショップは全国各地に存在する。

こちらのハイエースも対面座席やベッドなど３パターンのモードからアレンジでき、居心地の良い室内空間を作り上げている。

しかも驚くのは、販売しているのが県内に98店舗を展開するトヨタモビリティ神奈川。トヨタディーラーなのである。

きっかけはお客さんの「キャンピングカーが欲しい」という要望から。

キャンピングカー専門店が製作する車両は本格的な仕様だが、ビギナーが簡単に購入できる金額ではない。そこでもう少し敷居を下げ、4ナンバーという制約の中で快適に車中泊できるクルマを製作することになったそうだ。

このハイエースは昨年5月から販売をスタートしたのだが非常に反響が良く、現時点で納期が約8ヶ月待ちとのこと。

ディーラーのキャンパー仕様といっても架装は外部のビルダーではなく、グループ会社で行っているのもウリ。

つまり車体とキャンパー架装の修理・点検を、購入したディーラーでまとめて対応してくれるのだ。

だからクルマはディーラー、架装部分は製作業者と別々のお店を渡り歩く手間もない。

きめ細かな対応のため車両販売は神奈川や東京など関東在住者限定となるが（車両のメンテナンスは近くのディーラーで対応可能）、この機会にぜひ検討してみては？

8ナンバーの本格派キャンパーは室内高や設備の問題でコストがかさみユーザーに負担がかかるため、バンをベースに4ナンバーで製作。グレードは3タイプからセレクトできる。もちろん新車だから色やメーカーオプションも自由に選べる。

ダイネット/ベッドモード、2つのモードに切り替え可能

テーブルを挟んで向かい合わせてくつろげるのがダイネットモード。3列目のシートはこのモード専用設計で乗車向けではなく、座って移動することはできない。

ベッドの長さは大人2人が足を伸ばして眠れる205㎝。クッション材は数種類の中から様々な人に寝転がってもらい、最も寝心地が良かった素材を使用している。

専用装備の2列目シート（3人乗り）がキモ。回転仕様ではなく、簡単な組み立てでシートを前向き・後ろ向き・フラットにアレンジできる。

2列目のシートを後ろ向きとした、対面仕様のダイネットモード。簡単に取り外しできるテーブルは標準装備品のひとつ。会話も弾むだろう。

天井に設置した大型LEDランプも標準装備。ランプは後方に1個付いているが、オプションの基本電源ユニットを選べば前側にも増設される。

車両PRICE（グレード）
DX（2WD・3/6人・4ドア） 330万円〜
DX GLパッケージ（2WD・3/6人・4ドア） 340万7000円〜
SUPER GL（2WD・2/5人・5ドア） 407万4100円〜
標準装備
センターテーブル（脱着式）、専用後席シート、大型LEDランプ、ベッドマット、専用キャビネット、専用フロア加飾