人相手でもクルマ相手でも、決めてはやっぱり信頼感! “Specialized Felling”【軽トラ荷台活用法 #002】

樹上でチェーンソー、だから相棒は軽トラック!

基本装備はヘルメットにハーネス、ロープ、チェーンソー、見慣れないギア類を全身にまとい、林間を、樹上を閑歩する。上野さんの職業は「空師」だ。仕事中の背中を預けるのは熟練の技術を持つ仲間たち。そして、移動の際の相棒はトヨタ・ピクシストラック。それにしたってなぜ軽トラ? そおんなことを根掘り葉掘り聞いてみた。

荷台はいつだって仕事の荷物が満載!

「空師」と呼ばれる人達がいることを知っているだろうか。特殊な技術とギアを駆使して高い木に登り枝や幹を伐る、樹上作業の専門家だ。その名は、まだビルのような高い建物がない時代に空に一番近い場所で作業する職業であったことに由来するという。上野さんはそんな空師の一人だ。奥深い森やクレーン車が入れない傾斜地、寺社仏閣や住宅地など、あらゆる場所で木を伐採する。といっても、決して孤高の職人というわけではない。むしろチームワークや信頼感こそが任務遂行の重要な鍵となる。相手は地上でバックアップを担当するグランドワーカーだ。高い樹上で大きなチェーンソーを扱い、重量のある木を切り出していく。危険と隣り合わせの仕事だからこそ寸分の隙もない連係プレーが求められる。人間性も含めてプロフェッショナルの集団というわけだ。そして、上野さんには欠けてはならないパートナーがもう一人。仕事用の道具とちょっとだけのキャンプ道具を満載に積んだトヨタのピクシストラックだ。狭い林道でも気にせずグングン走れる機動力とたくさんの荷物を積み込める積載力。二つの力を備えた相棒に、上野さんは絶大なる信頼を寄せている。

 仕事道具を守り、スタイリングを決める、ロック機能付きの荷台カバー!

山道を走るだけなら、荷物を積むだけなら、ほかに選択肢はいくらでもある。その中で軽トラを選んだのは、実用性ゆえだという。

「仕事柄、チェーンソーだけでなくガソリンを運ぶことも多いんですよ。なので密閉されたワンボックスタイプよりもピックアップタイプの軽トラを選びました」と上野さん。

しかし、いくら荷物を積めるとは言っても大切な仕事道具が剥き出しというわけにはいかない。そこで選んだのがモトクラフトの「エムシーカバー」という荷台カバー。頑丈なFRP製でロック機構付きなので、雨がしのげるだけでなく安全性も高い。その上、開口部が大きく左右に開き、車体を改造しなくても手軽に装着できるというすぐれものだ。ちなみに、荷台にはちょっとばかりのキャンプ用品も積んでいると先のページで述べたが、これはランチ作りの時に活用するために持っているのだという。

上野さんに空師のおもしろさを聞いてみたらこんな答えが返ってきた。

「やっぱり自然の中で仕事ができることじゃないですかね」。

確かに、高い木の上から眺める下界は一般の人には味わえない絶景だろう。そのために、上野さんは今日も仕事道具満載のピクシストラックで全国を走り回っている。

SPECIFICATION
●Models:トヨタ・S500ピクシストラック
●Wheel:マッドバンス(12×4.00B )
●Tyre:グラントレック(145R12)
●Exterior:ハードカーゴルーフラック&ガード、MCカバー

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