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Q31.車高調にメンテナンスは必要ですか?
A. 純正のサスペンションと同様、特別なメンテナンスは必要ありません。ただ車高を再調整する時はちょっと注意が必要です。ポイントはネジ部の清掃。車高調は常に雨風にさらされており、砂埃なども付着しています。いきなりロックシートを回そうとすると、細かい砂やサビを噛んで動かなくなることがあるんです。まずは潤滑剤やブラシを使ってしっかりネジ部をキレイにしてから車高調整をしましょう。それ以前に長年放置したままだと固着しているケースも多いので、本当は定期的に清掃&ロックシートを回してやるといいのですけどね。
必要以上の潤滑剤は汚れの原因になるので軽く拭き取りましょう。
Q32.車高調はどれくらい保ちますか? オーバーホールもできますか?
A. 工業製品というのはどうしても当たり外れがあり、2〜3年でダメになってしまうこともあれば、10万キロ乗っても全然平気なこともあります。また普段の使い方や走り方、カスタムの度合いなどにも左右されるので、いちがいに何年保つとはいえません。ただ、車高調は純正ショックと違ってオーバーホールできるモノも多い(できない車高調もあります)。当社商品もオーバーホールに対応しているので、ご希望の方はお問い合わせを。なおその際、中身まで全部バラしますので、ついでに減衰力をちょっと硬くしたり、柔らかめに変更するといったことも可能ですよ。
車高調購入前にオーバーホール可能か確認しておこう。
Q33.バネを柔らかくしたら乗り心地も良くなる?
A. イメージ的には硬いよりは柔らかいバネの方が乗り心地が良さそうに思えます。しかしそれは十分なストロークが確保できる場合。軽トラのようにもともとストローク量が少ないクルマで、さらにローダウンしてしまうと、柔らかいバネはむしろ逆効果。「柔らかい=足がよく動く」ので、ちょっとした段差でバンプタッチして、ガンガン突き上げの来るヒドイ乗り心地になってしまいます。それよりは硬めのバネとショックで動きをある程度制限して、バンプタッチしない範囲で足を動かしてやる方が良い乗り心地といえるのではないでしょうか。
安易にバネを柔らかくするのは逆効果ですよ。
Q34.ローダウン車にスタビライザーは効果ありますか?
A. 左右のサスペンションを繋ぐように装着することでロールを抑え、コーナリング時などの安定性を高めてくれるのがスタビライザーの役割。フロント側、リア側の両方に装着することができます。ふらつきがちな高速道路でも直進安定性が増すので、ホイールベースの短い軽トラにはぴったりのチューニングパーツです。特にリフトアップした場合は重心が高くなってロール量も増えるので、スタビの装着効果は抜群なのですが、もちろんローダウン車にも有用。フロント側だけに付けても安定したフィールを体感できるハズです。リア側は重量物を積む軽トラに効果的です。
カーブや高速走行時のふらつきが気になる人はスタビライザー導入の検討を。GTCPではフロント用/リア用の両方をラインアップ。いずれも穴あけ加工などは必要なく、ボルトオンで取り付けられるが、作業難易度は高めなのでプロに依頼を。
Q35.キャンバー角はどうやったら付けられますか?
A. フロントはローダウンするだけで自然にネガティブキャンバーが付きます。50ミリダウンで1度くらいでしょうか。もっと付けたいという場合は、キャンバーボルト装着や車高調のロアブラケット側でキャンバーを倒せます。当社の車高調の場合、±0または3度に設定可能。ちなみに200系ハイゼットや63系キャリイは車高調のアッパーマウントでも簡単に倒すことができました。現行軽トラは構造が変わって倒しにくくなったのですが、当社では1度固定で倒せるピロアッパーマウントもラインアップしています。リアの方はご存知の方も多いと思いますが、構造上キャンバー角は付けられません。
軽トラはFRベース。後輪をデフホーシングで駆動させる方式につき、エブリイやハイゼットカーゴと同じくリアにキャンバーは付けられない。フロントだけキャンバー角を倒しすぎてもアンバランスなので注意しよう。
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K-CARスペシャル ドレスアップガイド Vol.38 軽トラカスタムガイドより
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]