コンパクトSUVど真ん中! 街なかでの走りに最適!
スズキが国内展開するコンパクトSUVは「クロスビー」と「ジムニーシエラ」だけど、前者はハイトワゴン寄り。後者は本格オフローダーすぎて二の足を踏んでしまう人もいるだろう。
そんななか登場した「フロンクス」は、いわばコンパクトSUVのど真ん中。車体の基本構造をはじめとするメカニズムはFF乗用車系だから、ジムニーのようにハード過ぎず、快適性だってバッチリだ。ライバルはトヨタの「ライズ」や「ヤリスクロス」である。
全長は4m弱と短いが、驚いたのはインテリアの質感と実用性の高さ。インテリアははっきり言ってライバルを超えたレベル。ダッシュボードの作り込みからはじまり、シート、そして前後ともにパッドを張ったドアトリムなどクラスに見合わないほど上質だ。
そのうえ、全長4mに満たないとは思えないほど後席の広さも十分。ヤリスクロスの後席に満足できない人もこれなら納得だろう。
峠道風のテストコースを走って驚いたのはフットワークの良さ。ハンドリングは正確で、旋回中の姿勢もビシッと安定。スイフトのようなキビキビ感はないけれど、ひと回り大きなクルマのような落ち着きがあって好印象だ。静粛性や乗り心地などの快適性も、ライバルを超えている印象を受けた。
新型「フロンクス」は2024年秋ごろ、日本国内での発売を予定されているという。
STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年9月号
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]