先代のイメージを保ちながら、無骨かわいさをアップした新型スペースシアギア

エブリデイ・アウトドア気分! SUVライクな軽自動車、新型スペーシアギア

スズキのハイトワゴン軽自動車、スペーシアギアがフルモデルチェンジを実施。
先に新型へと進化していた「スペーシア/スペーシアカスタム」と同等のアップデートが加えられたうえ、
アウトドアライフに寄り添う専用のデザインや装備も採用。
ちょっとしたお出かけでもワクワクさせてくれるような、心強い進化を果たした。

人気の軽ハイトワゴンがフルモデルチェンジ

9月20日に正式発表された、新型スペーシアギア。23年11月に先行してフルモデルチェンジを果たした「スペーシア/スペーシアカスタム」がベースとなっており、アイコン的な装備であるリアシートのマルチユースフラップもちゃんと継承されている。

さらにスペーシアギアといえば、外遊びが似合うSUVライクな外観や内装が特徴。新型のデザインには「10マイル・アドベンチャー」というコンセプトが掲げられた。

10マイルは約16kmで、実際に全国の軽自動車ユーザーが1日に移動する平均距離でもあるそうだ。スズキは、アウトドアの楽しみ方がもはや日常に浸透し、それこそ10マイル圏内の公園に出かけるだけでも十分に豊かな時間を過ごせることに着目。「日常の行動範囲の中でも、もっと気軽に、もっと思い切りアウトドア気分を楽しんでほしい」という想いが込められているわけだ。

インテリアにもアウトドアギアのような道具感が演出されており、一部加飾のカラーにカーキグリーンを採用。内外装のポイントとなるディテールにはオレンジのアクセントを施すなど、アウトドアシーンに似合う雰囲気に仕上げられている。

ちょっとカスタム目線で見てみると、「GEAR」のロゴが入ったオレンジのサイドドアガーニッシュアクセントは、純正アクセサリーとしてシルバーとホワイトがラインアップされている。既にメーカーからもカスタマイズする楽しみが用意されているわけだが、ちょっと無骨かわいいイメージのスペーシアギアを、どうやって自分色に染めて行くかを考えるだけでも楽しめそうだ。

新型スペーシアギアは、安全装備の充実にも目を見張るものがある。安全運転支援システムのスズキセーフティサポートは広角単眼カメラとミリ波レーダー、さらに前後の超音波センサーを備えた最新版にアップデート。デュアルセンサーブレーキサポートⅡ、アダプティブクルーズコントロールなどが標準装備されている。

また、パワートレインにも一部改良が施されており、自然吸気エンジンは従来よりロングストローク&高圧縮比化したR06D型に刷新された。

ISGとリチウムイオン電池を備えるマイルドハイブリッドシステムも改良されており、自然吸気・2WD車のWLTCWモード燃費は23.9km/Lという低燃費を誇る。

ターボ車は従来通りのR06A型エンジンを踏襲しているが、それでも2WD車で21.9km/L(WLTCモード)と十分納得のできる燃費性能だ。

ボディには従来よりも強度の高い材料を使用したり、構造用接着剤を使って接合するなどの技術を盛り込み、安全性と静粛性を高めている。

ライバルであるホンダN-BOXにもアウトドアテイストの「N-BOX JOY」が追加され、デリカミニやタントファンクロスも交えた群雄割拠の状況に立ち向かう新型スペーシアギア。10マイルアドベンチャーという言葉に象徴される「気負いのなさ」というか、誰でもすぐ仲良くなれそうな気楽なキャラクターこそ、最大の魅力と言えるかもしれない。

STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年11月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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