ボディラインのキャラバンは、 「アウトドアの目的地へ快適に行ける」がコンセプトの遊べて走れる1BOX【1BOX公道インプレッション #002】

「スポーツカーにも付いていけるかも!」レーシングドライバー・ラーマン山田が、日産キャラバンで峠道を快走!

10月某日、ビデオオプションのYouTube企画として京都の嵐山高雄パークウェイにて開催されたタイムアタックPV撮影会。実はそれと併催のカタチで、ハイエース&キャラバンのワインディングインプレッションも実施されていた。エントリーしたのはCRSとKW、ボディラインという有力3メーカー。それぞれがコンセプト、味付けの異なるデモカーを持ち寄って、実際にチューニングを施したワンボックスで峠を走ったらどんなフィーリングを得られるのかを検証する貴重な場。今回はプロレーシングドライバーの谷口信輝氏、飯田章氏、ラーマン山田氏(以下、文中敬称略)の3名が運転席、助手席に乗り込み、弱点とされるハコ車の乗り心地をインプレッションしてくれた。

7速オートマとチップの相乗効果にプロも驚き

運転席に山田、助手席に飯田を迎えてインプレッションを行なったのは、キャラバンのエキスパートであるボディラインのこの一台。ご覧の通りのアウトドアコンプリート仕様なのだが、実は4WDのターボ車で、OS技研のデフにレースチップ、オリジナルのショックなども搭載した7速AT仕様。ふたりのプロもその走りのポテンシャルに大きな期待を寄せていた。

走り出した山田は早速「レスポンス感がやっぱりいい、曲がり感と言うか。でもクイックすぎないし、素直に舵角に対して反応してくる、いいですね」と高評価。飯田も「視認性もいいですね。乗りもいいし、思った以上に静かですよね」と快適性に驚いたようだ。

すると山田がレースチップによるパワーアップを実践。「一番低いブーストから7まであるんですね。いきなり7にしてみよう。おぉ、やっぱり違う。コーナーの脱出スピードが踏み込んだときに、こういうクルマではあり得ない感じ。峠を走っていてもスポーツカーに付いていけるかも、これいいなぁ。高速道路で速いクルマ見つけたときに、ブースト上げてってナメんなよってできる感じですよね(笑)」とその効果を絶賛。「全開でもアンダーとかが出るんじゃなくて、気持ち良くストレスなく峠も走れるし、誰が乗っても素直に曲がってくれる、スゴく快適に走れるクルマ。7速ATなんで変速したときのショック感もないからスイスイ。ミッションとターボ、ブーストアップのそのバランスがすごく良かった」とご満悦だった。

一方の飯田は「眠くなっちゃった、心地良くて(笑)。自分はハイエースばっかり乗ってきて、キャラバンは初めてだったけど、着座位置の高さとか、ボディラインのいろいろがプラスされためちゃめちゃ凝った豪華な室内とか、クルマを楽しめる要素があって、車内にいる楽しさをスゴく感じられました。これなら家族だったりカップルだったり、何にでも使える楽しい一台になるんじゃないかなと思いました」と快適性を評価した。

山田が特に注目したのはその走りの爽快さ。「ショックとかデフとか、パワーが上がったりもあるけれど、7速ATに対してパワーを上げることで、ものスゴい速さとつながりの良さ、ターボ車じゃないとできない走りの心地良さを体感できました。足も比較的スムーズで、スポーツカーっぽく気持ち良く曲がってくれる。7速ATとターボ、レースチップとのマッチングで走りのバリエが増える。高速でも峠の登りでも快適です」。

車中泊にもトランポにも最適な装備充実アウトドアコンプリート

ボディラインのこのキャラバンは、ルーフキャリアやオーニング、ベッドキットなどを網羅したアウトドアコンプリート。そんな誰もが購入できるレジャー仕様車で、いったいどこまで走れるのか、をテーマに製作したのがポイントだ。

と言うのもこうした車両はキャンプ場などの自然がメインステージであるため、その目的地へ向かう往復の道中は舗装路だが、山道や峠、悪路を走行するケースも多いから。その行き帰りをいかに快適に、安全に走れるか。峠を攻めるのではなく、峠にも悪路にも対応できるチューンが施されている。

7速ATのターボ車という素性を生かし、高速道路などでの快適性をアップする目的で導入されたのがOS技研のレースチップ。0から7までの8段階でパワーレベルが調整可能で、15馬力のアップで走りに余裕を加えることに成功した。さらに悪路での走破性を高めるため、OS技研のデフであるディアルコアネオも投入。それらにフロント40段、リア14段調整式のオリジナルショックなどを加え、高い走行性能を追求した。

アウトドアでの利便性ももちろんハイレベル。左右独立で高さを5段階に変えられるベッドキットは、跳ね上げ可能でトランポ化も可。内装パーツも豊富にそろう。

Specifications
■ベース車両:キャラバン(NV350)
■タイヤ:ヨコハマ・ジオランダーX-AT (215/65 R16C)
■ホイール:オールドギア・OGスムージー (16×6.5J +38)
■エクステリア:フロントバンパーガード&フロントサイドガード&サイドガード&リアサイドガード&リアバンパーガード&サイドラダー&ルーフキャリア&サイドオーニング(片側)&薄型オーバーフェンダー(ブラインド無し)&ドアアウターパネル&フロントステップカバー&サイドステップカバー&リアステップカバー&カスタムフューエルリッド&フューエルカバー
■インテリア:ダッシュパネル&ドアスイッチパネル&ドアトリムカバー&ベッドキット・タイプ3&シートカバー&エンジンフードカバー&ドリンクホルダー・タイプ1&セカンドカップホルダー&プレミアムGXセカンドテーブル・ナロー用&サイドテーブル etc.
■ダンパー:オリジナルショックアブソーバー
■その他:フロント強化スタビライザー、レースチップ

▷試乗動画は下記YouTubeでチェック!

1BOX公道インプレッション まとめはこちら

STYLEWAGON(スタイルワゴン)2024年12月号より

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]


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