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卓越の性能に艶やか新技術が融合!
レイズ・ブースに展示されていたメルセデスの足元を飾ったのは、ボルクレーシングを代表するTE37をベースに、次世代車両の性能を真正面から受け止めるために開発された最新フォージドモデル、ボルクレーシングTE37GC。この新たなるTE37が目指したのは、大排気量のハイパワーカーや、重量級EVという次世代の車両たちへの対応。ボルクレーシングのこれまでの進化を凝縮し、強度と軽量性、デザイン性とを高次元でバランスさせた、いわば新たなステージへ挑むための切り札だ。
意匠はTE37のそれを彷彿とさせる、力強く好バランスな6本スポーク。奇をてらうことなくピュアにスポーティさを追求したオーセンティックな造形で、スポーク先端がリムの深い部分へと潜り込むレーシングフォルムも採用するなど、機能美と呼ぶに相応しい正統派な造形がその魅力だ。
豊富な経験とノウハウを結集させたハイスペックも魅力だが、注目なのは新技術「A.S.T.(アドバンスド・サーフェイス・テクノロジー)」の採用。これは研磨した三次元曲面の輝きを生かしつつ、シャープなマシニング加工を施すことで、輝きとエッジ感を融合させた新たな技術で、光を受けたときに透明感のある輝きを放ちつつ、マシニング独特の素材感も味わえる鏡面とはちがった味わいを得られるのが特徴。ふたつの輝きがコントラストとなって発揮する存在感は、格別。次世代と呼ぶに相応しいフィニッシュだけに、要注目だ。






PHOTO:佐藤亮太 TEXT:酒井賢次