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国内初の2.7Lエンジンを搭載したレクサスSUV
LEXUS/RX270
レクサス/RX270(10系) 2010年8月発表
レクサスRXのラインアップにあらたに加えられたのがRX270だ。3.5LV6を搭載するRX350、ハイブリッドのRX450hに対し、日本では初搭載となる1AR-FE型2.7L直4ユニットを搭載する2WDのみが用意されたモデルである。
10・4㎞/ℓ(10・15モード値)の低燃費と350標準グレード・2WD車と比較すれば45万円安のプライス設定が大きな魅力だ。
とはいえ、高級&プレミアムブランドのレクサスであり、しかもこれまでのモデルラインはV6とハイブリッドというキラリ輝くパワーデバイスを持つのに対し、果たして直4ユニットで、そのブランド価値、走りの質感を醸し出せるのかどうかが気になるところだ。
早速試乗車に乗り込んでみる。と、なんともゴキゲンなインテリアが待っていた。実は今回の取材車は特別仕様車として設定されたArt Works。標準グレードをベースに、スペインのデザイナーデュオ・ストーンデザインズによるカラーコーディネイトが施されている。
真昼の日差しがテーマというベージュ&レッドのツートーンシートとコンソールアッパーパネルのブラッククリア塗装が光と影のコントラストを表現とのことだが、これが派手過ぎずお子さまにならずの絶妙な雰囲気。
このほかいくつかの装備が追加され、タイヤ&ホイールは標準の18インチに対して19インチを履いている。
さて、気になる直4の走りだが、走り出しからしてまったくネガティブな要素がない。350に比べて約60㎏軽いこともあろうが、発進・加速に力不足は感じないし、そのフィールも軽快、良好そのものだ。
エンジン回転が高まっても不快なノイズは皆無。むしろ350のV6の方が音量自体は多いかもしれないと思うほど。まあ、どちらもノイズ、騒音ではなくサウンドといった方が良い点では共通しており、キャビンの静粛性も高い。
以前RX350に試乗した際には6速ATのマナーの良さが印象的だった。270も同じ6速ATなので同様にマナーの良さがある。ただ、エンジン特性やマッピングの違いからかシフトレスポンスは350の方が気持ちの良いフィールを感じさせてくれる印象だ。
乗り心地は良好で大きめの段差を乗り越えてもマイルドにいなす。コーナーリングではリニアなロール感が350よりも軽めのパワステフィールと程良くマッチ。予想以上の快適さと走りの楽しさを持ち合わせている。
8月下旬、新たにRXシリーズのラインアップに加わった2.7ℓ直4DOHCエンジン。6速ATとの組み合わせで、パフォーマンスとともに優れた燃費性能も実現。FFのみの設定となる。
スペインのアーティストとのコラボによる“Art Works”は、RXのインテリアにも彩りを添えた。コンセプトは「Color of Time」。RXではカームレッドをテーマにインテリア空間を演出する。
“Art Works”では、専用ステッチを施したトリムやスカッフプレートなどを採用。インテリアメイクの参考になるコーディネートだ。
上が“Art Works”仕様のコクピット。RX270標準のインテリアと比べればその違いはひと目でわかる。“v”は2WDのみの設定で425万円となる。
※記事の内容、価格、スペック等は2010年8月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]