当時欲しかったあのクルマをプレイバック! 【トヨタ・アベンシス(T270系前期)編】

トヨタの欧州車と呼ばれた人気車! トヨタ・アベンシス(T270系前期)(2011年6月〜2012年2月)【当時は高嶺!? いま気になる中古車の新車当時レビュー】

クルマ選びで迷うことのひとつが、新車か中古車のどちらを選ぶか。新車であれば、最新の機能を体感できるうえ、購入時にある程度自分好みにオーダーすることも可能。しかし現実的な予算を考えると厳しい場合も。一方、予算的にグッと抑えられるのが中古車だ。年式やクルマの状態によって金額は変わってくるが、新車当時買えなかった憧れのクルマが手の届く可能性もある。そこで、いま狙ってみたいクルマが登場した当時の仕様、そして試乗レポートをプレイバック。今回はトヨタ・アベンシス(T270系前期)。

3年振りに復活! ヨーロッパで鍛え抜かれた3代目アベンシス登場

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TOYOTA/AVENSIS
トヨタ/アベンシス(T270系 前期) 2011年6月発表

欧州車を越える“トヨタの欧州車”として2003年に日本市場に投入されたアベンシス。3年ほど前よりカタログから落ちていたが、この度晴れて復活を果たした。EDスクエアが担当し、生産は英国工場・TMUKで行われ、海を渡り日本に届けられる。

アベンシスとしては3代目、日本市場では2世代目となる新型のエクステリアはなかなか魅力的。先代に比べAピラーの付け根を100㎜前に出したことでフォルム全体がグッとスタイリッシュに。

同時にボンネットフードの外周ラインからAピラーへのつながりや力強く張り出したショルダーライン、フロントフェンダーやサイドシル上部の彫りの深いプレスラインなど、自己主張の強さもある。

なおボディサイズは全長、全幅ともに+50㎜となり、結果、全幅は1810㎜。全高、ホイールベースは先代と変わらない。

シンプルで落ち着きのあるインテリアも好感だ。適度なサルーン感覚と上質なテイストが上手く噛み合っている。ステアリング&シフトノブは本革巻き。メーターはオプティトロン。センタークラスターやステアリングに施されたチタン調加飾も効果的な演出になっている。

また、前後席間距離は936㎜確保し、室内幅は先代比25㎜拡大するなど、より余裕のあるキャビン空間を実現した。

欧州ではディーゼル&マニュアルミッションが主力となるが、日本に投入されるパワートレーンは2Lバルブマチックエンジン&スーパーCVTiだ。

これはヴォクシー/ノアと同じ組み合わせとなるが、エンジン&CVTの協調制御はまったくの別モノで欧州専用のチューニングが施されている。

欧州のドライバーが好む味付けで7速シーケンシャルシフトのレスポンスも向上している。日本でも走り好きのユーザーにとっては期待を抱かせるチューニングといって良さそうだ。

プラットホームはオーリスなどと共通のMCプラットホームで、リアサスペンションはダブルウィッシュボーンを採用。足まわりのチューニングは欧州仕様そのままだ。

バリエーションはワゴンのみの1グレードで、タイヤ&ホイールは205/60サイズの16インチが標準だ。ところが欧州では225/45サイズの18インチの設定があり、このサイズまでならインナーの干渉などの心配は無用。

足まわりのチューニングにも差がないとのことなので走りを損なうこともない。


シンプルかつ機能的なレイアウトのコクピットは、ヨーロッパ生まれらしく硬質なイメージだ。スポーティなデザインのオプティトロンメーターには、センター部分にマルチインフォメーションディスプレイが配された。

高出力と低燃費を追求した「バルブマチック」エンジンを搭載。スーパーCVT-iとの組み合わせで、全域において優れたレスポンスを発揮。スポーティな走りが楽しめる。

SPORTモードを備えた7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを採用。シフトノブには手になじむ本革巻きを標準装備。ステアリングにはパドルシフトも装備される。


ホールド性・フィット感に優れたスポーツタイプシートを採用。リアシートにはラゲッジスルー機能を備えたリアセンターアームレストを用意。前後席間の距離は936mmと余裕のサイズで、ロングドライブでも疲れにくい。

スポースポーティなデザインの6.5J×16インチアルミホイールを標準装備する。



(上)最大荷室幅1550mmを確保したラゲッジルーム。荷室長は5名乗車時で1110mm(中)リアシートを倒せば1920mmのフラットな空間が生まれる。(下)また床下にはデッキボックスを用意。自立可能なリアデッキボードにより荷物も取り出しやすい。

※記事の内容、価格、スペック等は2011年6月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。

[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]

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