一番気になる、足まわりとエンジンの状態はどうなの?
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タイトルの「デリカdeリカバリー」は「デリカ・デリカ・バリー」ってデキの悪いオヤヂギャグだが、「デリカで、残りの人生リカバリーします」という意味合いも込めたつもり。そもそも「なんでデリカを購入したかって!?」 それまで乗っていたステップワゴンが車検なのを機に、気分一新したいと思ったってのがそもそもの理由で、年末進行でクソ忙しい12月に中古車探しを開始。
探し始めた当初は、乗りたいクルマが漠然としていたけれど、楽器や自転車やキャンプ道具がガッツリ積めて、遊びに行ける個性的なクルマが良いなと考えていったら「デリカD:5」に辿り着いたというわけだ。
でもデリカD:5って結構中古でも高い。100万円以下はおおよそ2007年の最初期モデルで過走行なのばかりだったけれど、2011年の車両を発見。走行距離18万キロ弱と過走行だけどわりとキレイだし、整備記録簿もあるし、購入時にはステアリングのタイロッドエンドやエアコンのファンベルト、バッテリー等は新品に交換してくれて、車検まるまる2年付いて乗り出しが60万円+αならいいかと即決した。
周りには「過走行のクルマはやめておいた方が良いよ」とさんざん脅かされるも、いやいやなんとかなるさと、半分脳天気に購入を決めた次第。ちょこちょこ手を入れてカスタムもしたいし、消耗品は大事に至る前に早め早めに交換していけば良いかなと。
とはいっても、やっぱり10年以上前のクルマだし、なんといっても18万キロに迫る過走行。人間も歳とってくるといろんな所にガタが出る。そんな時、この歳になってみると大事だなと思うのが「健康診断」。そこで調べてみたら、あるんだ!! クルマの健康診断。三菱車のメンテナンスやカスタムを得意とするコルトスピードの人と話をしていたら「うちにあるよ」だそうな。
もともとランサーエボリューションのための「エボテック」というメニューがあって、主にエンジン&足まわりを診断するそうな。ランエボは現行車ではないが、拘りのチューニングや走りがメインのクルマ。オーナーだってこんなメニューがあったら安心だ。そのデリカ版。題して「デリカテック」を受診してきた。エンジン&足まわりの診断、約3時間で締めて2万8000円也。
まずは足まわりから。人間で言えば膝や腰は大丈夫か? 軟骨は擦り減ったりしていないかの診断みたいなものかしら。これは目視で行い、結果フロントのロワアーム側のジョイントのゴムの劣化が進んでいると。フロントアームは3箇所(フロントブッシュ・リアブッシュ・ナックル)の摺動部があるので、この際「アッセンブリー交換した方が良いのでは」とのアドバイスを頂いた。初期型デリカD:5の欠点であるドライブシャフトブーツについては問題なし。
フロントドライブシャフト右インナー側周辺と、エアコンのコンプレッサーにオイルの滲みはあるものの、そこまで緊急を要することはなさそうなので、経過観察しましょうとのこと。リアに回ると、リアサスペンションロワアーム側ブッシュと、リアスタビリンクブーツに劣化亀裂が見られた。ロワアーム側摺動部はここだけなのでブッシュのみを、スタビはアッセンブルで交換することにした。
お次はエンジンの診断。人間に例えれば、心電図撮ったり、血圧測ったりってとこか。内視鏡を使ってエンジン内部を点検するとともに、圧縮圧力(コンプレッション)の診断も。内視鏡はプラグ取り付け穴から挿入して見るんだが、こりゃまさに人間ドックならぬカードック。一部インテークバルブまわりにカーボンが付着していたものの、深刻な症状は出ていなくて、総じてエンジンはいたって健康。オイル交換時期に、エンジンルーム内のカーボンを飛ばすことをやってみるのも一計か。
足まわりのブッシュ等の交換は早急にやった方が良いということで、フロントロワアームとリアスタビリンクをアッセンブリー交換&リアサスペンションロワアーム側ブッシュ交換を、実施することにした。その模様は次回レポートで。
ボディ下まわりで気になる部分をプロフェッショナルがすみずみまでチェック
DELICA D:5 DIARY
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]