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TOYOTA Smart Device Link トヨタ・スマート・デバイス・リンク
スマートデバイスいわゆるスマホをクルマと連携させるリンクシステムで、トヨタをはじめとする自動車メーカーや保険会社、地図会社などが協力して開発・展開するもの。運転時のスマホ操作による「ながら運転事故」撲滅を目的にスタート。将来的には自動運転機能などとも連携する可能性がある。ただし現状では対応するアプリが少ないのがネック。
対応アプリは8種類(2020年11月現在)。
■接続:Bluetooth接続 ■対応機種:iOS11以降、Android7以降
Apple CarPlay アップル・カープレイ
2020年6月以降発売のアルファード&ヴェルファイアのDAに標準搭載になった。アップルのiPhone専用のDA連携システムで、運転中、安全にiPhoneを使うために開発されたもの。そのため使用できるアプリは、カーナビ、電話やSMS、LINEなどのメッセージアプリ、音楽・音声などのアプリに限定されている(YouTubeなど動画系は非対応)。Siriによる音声操作にも対応している。対応アプリは24種類(2020年11月現在)。
■接続:USB接続 ■対応機種:iPhone5以降(OS9.3以降)
Android Auto アンドロイド・オート
運転中、アンドロイドOS搭載機を安全に使うために開発されたアプリ。こちらも2020年6月以降発売のアルファード&ヴェルファイアのDAに標準搭載になった。
人気の地図アプリGoogleマップを利用できるほか、様々なメッセージアプリやメディアアプリを利用できる(YouTubeなど動画系は非対応)。OSがAndroid9以下の場合はスマホにAndroid Autoアプリのダウンロードが必要。対応アプリは約240種類(2020年11月現在)。
■接続:USB接続 ■対応機種:Android 6.0以降搭載機
外部入力ミラーリング
AndroidでYouTube見るならコレ!
アルファード&ヴェルファイアのDAに標準搭載されているスマホ連携アプリ3つ(上記)は、スマホの機能を運転中、安全に使うために開発されたものなので、ドライバーが画面を注視するような動画アプリなどには対応していない。ただアルファード&ヴェルファイア標準のDAには、TV機能もCD&DVDもオプションでしか装備されないため、長距離ドライブで子供達が大好きなアニメや映画などの動画を見たいとなると困ってしまう。それを解決するのが、外部入力アダプターをDAに接続しスマホと連携する方法。これならYouTubeもテレビも含め、スマホで利用できるアプリはすべて使用可能となる。
■接続:USB接続
■対応機種:iOS11以降、Android7以降
別売り機器
利用可能な機能 スマホ機能すべて
対応アプリ スマホ搭載アプリすべて
スマートデバイスリンク (Smart Device Link)とは?
今や日常生活に無くてはならない存在のスマートフォン。そのスマホを操作しながら、見ながら…の「ながら運転事故」が急増していることから、スマホアプリをカーナビなどの車載装備(ディスプレイオーディオなど)で、ハンズフリーなど安全に操作できるようにクルマとリンクさせる規格のこと。ハンズフリー(手での操作なし)やアイズフリー(画面注視なし)化が進めば、近い将来自動運転技術との連動も予想されている。
Apple CarPlayもAndroid Autoもスマートデバイスリンクの1種。
ディスプレイオーディオの機能を拡張する
アルファード&ヴェルファイアに標準装備されるDAは、スマホを接続しなければ、ラジオとバックモニターくらいしか使い道がない。ただ純正オプションで地デジが見られるテレビ機能とCD&DVD機能、従来のカーナビ機能を追加することは可能。ここではDAの機能を拡張するための方法を探ってみよう。
TVを視聴したい
DAは9インチモニターを搭載しているが、テレビチューナー機能などは付いていない。そのためDAでテレビ(地デジ)を見るには、ディーラーでTVオプションを申し込む必要がある(約3万円)。外部入力機器を接続すればネットテレビもYouTubeなども視聴可能となる。
従来のナビを使いたい
DAにはカーナビ機能も搭載されていない。スマホのナビアプリではなく、従来のカーナビ機能を使いたいなら、メーカーオプションのエグゼクティブラウンジと同じナビ(約70万円)を付けるか、ディーラーオプションのナビキット(6万5000円~)付ける必要がある。
CD&DVDを再生したい
DAにはCD&DVDプレイヤーも付いていないので、CDやDVDを再生したい場合には、ディーラーオプションのCD&DVDデッキの搭載が必要となる(助手席グローブボックス内に装着、約4万円)。
YouTubeなどを見たい
スマホと連携しているのに、「ながら運転」防止のため動画系アプリの使用が制限されているのがDA。
YouTubeなどのネット動画を見たいなら、外部入力アダプターを追加すれば、ネットテレビもYouTubeも視聴可能になる(約3万円)。
市販ナビを装着したい
従来のカーナビならそれ1台で、ラジオ、テレビ、CD&DVDにBluetooth接続までできる多機能がウリだった。
だがDAは、スマホ連携による機能追加が前提。
スマホを使用しない人にとっては使えないカーオーディオと映っているに違いない。
そこで「従来のカーナビを使いたい!」と思う方も多いのだが、これがなかなか難しい。
DAは基本的に車種専用形状で、オーディオ以外の情報もリンクしているので取り外しは不可。
そこでアルパインスタイルではDAを移設し機能は活かしたまま、人気ナビBIG Xを装着できるキットを開発。
ナビ機能はもちろん、11型大画面化、モニター追加など機能拡張性もアップしている。
もうひとつはオーディオプロショップによる市販ナビへの総入れ替え。
プロによるDAの解析技術によって純正DAスペースに市販ナビを装着。
一部使えなくなる機能もあるが、市販ナビの使い勝手の良さと、高音質、高い拡張機能などが手に入る。
アルパインスタイル DA移設ナビパッケージ
問:アルパインスタイル https://www.alpine-style.jp
042-850-7282(横浜)、092-663-5680(福岡)
072-640-6500(大阪)
■対応:アル&ヴェル 2020年1月~(一部改良後モデル)
■価格:33万円~
純正DAをコンソールまたはトランクに移設。DA機能を活かしたままアルパインのBIG Xを使用可能にするアル&ヴェル専用パッケージ。
ジパング 市販ナビ化
問:ジパング 0858-48-1365 https://zipang.co.jp
■対応:アル&ヴェル DA車 ■価格:カーナビ代+8万円~
難しいとされていたDA→市販ナビへの変更をプロの技術でやってのけたのがオーディオプロショップの「ジパング」。独自の解析技術によって市販ナビの装着を可能にしている。
▶ディスプレイオーディオ徹底攻略まとめはこちら 全3回
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]