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使い道は同じだけど、モバイルバッテリーとは何が違うの?
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今回の主役、「ポータブル電源」と、使い道は似たように思える「モバイルバッテリー」。
「いったい何がどう違うの?」「どっちが便利なの?」を比較してみました! 使用したのは、モバイルバッテリー、ポータブル電源ともにメジャーブランドの「アンカー」。容量は、ポータブル電源としては小容量、モバイルバッテリーとしては大容量の100Wh(30000mAh)弱のモデルを購入してみました。
まずはサイズ感。ポータブル電源、モバイルバッテリーともに、サイズや重さは容量に依るところが大きく、ポータブル電源が弁当箱、モバイルバッテリーの方が手の平サイズと大きな差はない。重さはポータブル電源の方が約280gほど重いが、どちらも1㎏を切っていて、持ち運びに苦はない。ポータブル電源はストラップが付いていて、モバイルバッテリーには巾着型のケースが付属していた。
使い勝手としては、ポータブル電源にはACポートが1つ付いているのが、大きな違い。100Wの出力に対応しており、扇風機やプロジェクター、電気毛布など比較的低出力な家電ならほとんどのモノが使える。とはいえ、容量が97.2Whなので、例えば消費電力30〜40Wの扇風機は2時間前後しか使用できない。
USBポートはAタイプもCタイプも両機に付いていて、どちらも高出力対応。とくにモバイルバッテリーは、USB-Cポートが最大出力87Wまで対応しており、ノートPC(MacBookPro14インチ2021)(への充電もできた。
最後に満充電までの時間。ポータブル電源は最大入力45Wで、付属の充電器&ケーブルを使うことで約3時間。モバイルバッテリーは付属の65W出力の充電器を使えば約2時間。どちらもこの容量の満充電時間としては優秀だし、充電の面倒さを感じない。ポータブル電源にはパススルー機能も付いていて、充電しながら、接続機器への給電が可能だ。 結論。今回は比較要件を近づけるため、容量の近いモデルを選択。ポータブル電源としては小容量、モバイルバッテリーとしては大容量でハイエンドなモデルの比較となり、ポータブル電源にはやや不利な条件。どうしてもACでしか使えない家電を使いたい場合は、ポータブル電源一択だ。しかし、容量100Wh前後のポータブル電源は、家電を使うには容量が小さすぎる。暑い時期、2時間しか扇風機が使えないなら、正直いらないかなと思ってしまう。その場合は、スタンダードな500Wh以上のポータブル電源が必要だろう。となると、小容量ポータブル電源の実際の使い道は、スマホ、タブレット、バッテリータイプのLEDランタンの充電などか。大抵のモノはUSB充電が可能なので、モバイルバッテリーで良いかなと思ってしまった。ただし、今回比較したモバイルバッテリーはかなり優秀。100Whクラスの大容量モバイルバッテリーは増えているが、今回のアンカー製のように高性能かつ高出力のモデルはなかなかない。
どちらを選ぶにしても、何に使うかをはっきりさせておくことが大切。家電を長時間使いたい場合は大容量ポータブル電源、電気容量はそんなに必要ないが、念のためACポートが欲しいという場合は小容量ポータブル電源、USB給電のみで対応できるなら大容量・高出力モバイルバッテリー。自分の使用環境を想像しながら、じっくり悩んでみてください。
モバイルバッテリー【Anker アンカー パワーコアⅢエリート 25600 87W with パワーポートⅢ 65W Pod】
ポータブル電源【Anker アンカー パワーハウス1000】
サイズ感や付属品など、両者を比較してみました!
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[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]