【スズキ・ジムニーで楽しむ生活】ゴール地点でジムニーが待つ大人のアクティビティ

【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング

のんびりツーリングと激流川下りの2面性を持ったアクティビティが川下りだ。キャンプ泊を川原で行う川旅へとアレンジすることも可能で、大人の冒険心を駆り立てるスポーツでもある。西川氏もそんな魅力に取り憑かれた一人と言えるだろう。

渓谷でゆったり水上散歩

水しぶきを浴びて激流を下る爽快川遊び

インフレータブルというワードを知っているだろうか?川下りというと、一般の人は普通に船を想像するだろう。インフレータブルというのは、空気を入れて膨らませるという意味で、川で行うアクティビティでのツールに、最近ではインフレータブルのものが増えている。

それも、おもちゃ的なアイテムではなく、競技で使うような素材を用いた本格派。メジャーなのは、パックラフト、ダッキー、SUP。この3つは、基本一人乗り。ベースキャンプを決めて、ゴール地点に車を置き、もう一台の車でスタート地点に二人以上で同乗。川を下ってゴールを目指す。

その時のルートで、一泊なのか?日帰りなのか?はたまた連泊なのか?キャンプ的な内容で川旅を楽しむ。ハードタイプな船は、運搬するのに大きな車を必要とする。しかし、インフレータブルの船なら、片手で持ち上がる程度のサイズになる。この手軽さが魅力の一つ。充分ジムニーに複数のせることが可能。

川旅を案内してくれたのは4WD プロジェクトの西川氏。実は、西川氏は筆者も師事している川旅の師匠であるタニグチ谷口氏の弟子で、筆者の兄弟子。何度か一緒に川旅をしたことがある。西川氏のハマり様は筆者よりどっぷりで、ダッキーと呼ばれるインフレータブルカヤックを一艇。さらに、SUPを一艇の計二艇を所有。琵琶湖の近所に住んでいることもあり、かなり頻繁に水面に出ている模様。


今回、その二艇とも持って来ていただき実演。SUPの撮影が終わると、本題のダッキーだ。筆者の船はパックラフトというタイプで、西川氏の物とサイズ感はほぼ変わらないが、さらにお手軽になったもの。二艇でゴールに決めた数キロ先のジムニーが置いてあるポイントを目指す。

川での遊びは色々とある。西川氏と筆者が行う川下りは、様々な水面を楽しむ。場所によっては岸から船が全く見えなくなる程の波の高さを下る場合もある。エクストリームな方々は、数メートルの滝を降る人もいる。使うアイテムも、セルフベイラーと呼ばれる艇内に入った水が勝手に抜けていくタイプや、体を艇に固定する複数のロープが出ているホワイトウォーター専用モデルなど様々。

一人乗りの艇というのは、はっきりいって安定感はかなり無い。慣れないと、くつろぐのは無理。パドルを漕いでも、真っ直ぐ進まないし、行きたい方向に進むのも最初は難しい。さらに言えば、熟練した人の一漕ぎに対して、初心者は5回ぐらい漕がないと同じ推進力が出ない。でも、なんだか楽しいのだ。独特の浮遊感と、バランス感覚。波を越えた時の達成感や、冒険をしている感覚。他ではなかなか味わえない。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の1枚めの画像
白波が立っている場所は、通称ホワイトウォーターと呼ばれ、漕艇が難しくなる水面なのだ。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の2枚めの画像
今シーズン初の川下りで、西川氏も最初戸惑っていた。ダッキーの漕艇は、筆者のパックラフトより難しいのだ。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の3枚めの画像
2艇揃って今季初漕ぎの二人。久しぶりの川下りに、思わず笑みが溢れる。やっぱり川は楽しいなぁ。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の4枚めの画像
装備を身につけて、すぐにでも出艇したい西川氏。久しぶりすぎてワクワクが止まらない。その気持ち、筆者もめっちゃわかります。準備している時から水面が気になって仕方なかったですもん。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の5枚めの画像
SUPとは、スタンドアップパドルの略で、基本的には静水面での乗り物。近年、SUPでダウンリバーを行う人もいる。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の6枚めの画像
インフレータブルだが、単純なボード形状なので、かなりの高圧で膨らませる。専用のポンプで圧をかけていく。

少ない情報で水流を読んで進む

ホワイトウォーターを攻めて達成感を味わえ!

今回の川は、かなりの静水面。所々にホワイトウォーターと呼ばれる瀬があるが、難易度はそう高くない。ヘルメットとライフジャケット、ウェットスーツを身に纏い、パドルを漕いでいく。実は筆者は今年初漕ぎ。正直かなりキツかった。西川氏もSUPは頻繁だが、ダッキーは今シーズン初漕ぎらしく、思い出すのに時間がかかっていた。

途中にある瀬の部分で、水深が思ったより浅く、ラインの自由度が少なくエディに捕まり、すんなりクリアとは行かない場所があったが、全般静水面でまったりのんびりツーリング。天気も良く、気持ちのいい川下りを楽しむことができた。

今回、西川氏が乗ってきたJB64は4WDプロジェクトオリジナルのDanGan!2インチアップスプリングを装着したクルマ。ロングドライブに対応した乗り心地の良いサスペンションで、川旅の発着所のダートに安心して踏み入れることができる。

スープアップ系はDanGan!!マフラー、レスポンスジェット、アクセルブースター、ターボ64を装着し、レスポンスとパワーを手に入れている。車内、リアシートを畳んでフラットなエリアを作りさえすればダッキーとSUPの2艇。ウエットスーツ、キャンプ道具などが楽々収納できる。

実は、西川氏と筆者だけではまだ川旅で何かあった時に対応しきれないという判断で、師匠であるオフロードサービスタニグチの谷口氏にも同行してもらっていた。川遊びというのは、安全の為の装備が何一つ欠けても危険となる。さらに、装備が万全でも緊急時対応ができる人がいなければ危険なのだ。道具は買えば手に入る。しかし、安全はお金だけでは手に入らない。それを重々わかった上で、万全な体制を取り、チャレンジすることで川旅はかなり楽しめる。

スタートはラフティングスクール的なものに入校するのも良いだろう。情熱がなければ始めることができないアクティビティだが、初めてしまえば、漕艇やキャンプなど冒険要素が強い遊びでもある。西川氏もその魅力に取り憑かれた一人だ。今シーズンも始まったばかり。また、行きましょうね〜。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の1枚めの画像
遊び心を忘れないスタンスは、ジムニーのチューニングにも現れている。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の2枚めの画像
センターナンバー仕様のリアバンパー。サイドから照らすナンバー灯がいい感じ。あえてリアゲートにしないのがオシャレ。

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「【ジムニーのある生活_川下り】ジムニーにも載せられるインフレータブルでのラフティング」の3枚めの画像
DanGan!!シリーズの2インチアップサスペンション。ロングドライブが快適で、走りを楽しめるサスペンションとなっている。

 

[外観]
DanGan!!FRPフロントバンパー
DanGan!!FRPリアバンパー
リアバンパー用LEDテールランプKIT2
DanGan!!エアロボンネット
DanGan!!スペアタイヤブラケット
レーシンググリル
TOYシルバー925
[エンジン&パワートレイン]
DanGan!!マフラー64
DanGan!!レスポンスジェット
DanGan!!アクセルブースター
DanGan!!ターボ64
タニグチファイナルLSDリア
[サスペンション]
DanGan!!2インチアップコイルスプリング
タニグチ A14Xショック
DanGan!!ラテラルロッド
DanGan!!ラテラルアップブラケット
DanGan!!リーディングアーム
DanGan!!トレーディングアーム
NoFEAR!!バンプストッパー
[タイヤ&ホイール]
レイズ TE37XT  16×5.5J
オープンカントリーM/T 225/75R16

4WDプロジェクト
電話:0748-34-7500
住所:滋賀県近江八幡市音羽町100
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜、第2/4日曜

Photos by秋元栄二郎 Text by那須一博
ハイパーレブ Vol.254 スズキ・ジムニー&ジムニーシエラ No.9より

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