車高が上げられたボディ。前後のフェンダーを覆うように装着された黒いガーニッシュ。そんなベース車両、さしづめシエンタ クロスが存在していて、カスタマイズの祭典である東京オートサロンに合わせ、そこに大きなルーフキャリアやカーボン調のプロテクションフィルムを貼って、ドレスアップしたというようなルックス。
リフトアップ量は2.5センチ(1インチ)。純正サイズから1インチアップされたホイールに、オフ系タイヤを履きこなしている。
タイヤはヨコハマジオランダーG016X-AT。サイズは、純正の185/65-15から185/60-16に変更。ホイールはウェッズのMAD VANCE6で16インチ、6.0Jでインセットが+40となっている。
フェンダーガーニッシュは、バックアップデザインが制作を担当したもので、前後とも標準装備のサイドガーニッシュと違和感なく組み合わされ、純正グレードのクロスオーバーモデル風の雰囲気を醸し出している。LXモードのブランドで販売予定。またリフトアップはテインの試作スプリングの装着でクリアしている。このアップ・スプリングも、先代用では試作後に発売されたという経緯があるため、今回も市販化の期待がかかる。
カーメイト製のベースラックに、PIAA製のルーフキャリアを載せる。
リフトアップのカスタムと言えば、アウトドアギアとのマッチングも良好。今回のリアゲート内のディスプレイには、宮城トヨタと縁の深い東北エリアのアイテムをチョイス。
調理器具は南部鉄器の老舗、及源鋳造「OIGEN」の製品からセレクト。鉄瓶たまご形はシングルバーナーのグリルにも載せやすい形状。深めのパンと蓋兼用の浅いパンの組み合わせ、ホットサンドメーカーなどを展示。
もう一つのアイテム、長靴は弘進ゴムのブランド「バーバリアン チーフテン」の防寒長靴 BC・F-01(オリーブ・カーキ)と、農作業ガーデニング用の「マウンテン イナフ」。
繰り返しになるが、このリフトアップされたオフスタイルの新型シエンタ、宮城トヨタが製作した車両で、東京オートサロン2023の会期現在、このような仕様での販売は執り行われていない。
が、ガーニッシュは市販、リフトアップスプリングも市販が視野に入っているようなだけに、近い将来、宮城トヨタでオーダーして装着ということが現実になるかもしれない。