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SUV、コンパクト、セダンを出展!
“ビルドユアドリームス”を社名の由来とするBYD。自動車メーカーとしては、電動車専門のメーカーだ(本国ではBEVだけでなく、PHEVも設定)。注目は発売間近の『ATTO3』。スポーティなエクステリアが特徴で、メリハリの効いたラインなど、デザイン性の高さがまず目につく。ちなみに、この複雑なパネルは、日本のTATEBAYASHI MOULDING(タテバヤシモールディング)の金型を活用しているように、日本との関連も深かったりする。
フィットネスジムと音楽がテーマのインテリア
車内のデザインは、フィットネスジムと音楽がテーマ。例えばエア吹き出し口はダンベルがモチーフ、アームレストはトレッドミル(ランニングマシーン)がモチーフなのだ。ドアパネルのスピーカー部はギターを連想させるデザインといったように、遊び心に溢れるスタイルなのである。またBYDは、リチウムイオン電池に関するノウハウが豊富(世界No.1の電気自動車販売台数を誇り、EVバスの日本シェアも7割超!)であり、当車でも薄型バッテリーをフロア下配置。その結果後席足元は段差がなく、フラットで広々とした空間が実現した。荷室も全長4.4m級のモデルとしては必要十分で、高い実用を確保しつつ“丁度良い”サイズ感であることも特筆ポイントになるだろう。
車両本体価格は440万円〜
そして何と言っても魅力は価格。スタイリッシュなスタイルに加え、安全機能、運転支援機能を漏らさずに備えたEVでありながら消費税込み価格が440万円なのだ。エンジン車に乗る人には、航続距離485km(メーカー発表値)をどう捉えるかだが、EVに興味がある人ならば気になる存在に浮上するはず。さらにコンパクトカーの『ドルフィン』が今年中ごろ、セダンの『シール』が下半期と、デビューが控えている。2023年は、BYDの電気自動車が日本でも旋風を巻き起こすかもしれない。
スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部/Photos by 佐藤 武 Text by 小松ひろ