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打倒日産 エルグランドを掲げ大ヒットを記録した『10系』
ヴェルファイアは2世代目からだが、アルファードはその6年前の2002年に登場と、間もなく20年。節目の年を迎える。記念すべき初代10系は、2ボックスの高級ハイエース「グランドハイエース」の後釜として、持ち前の高級路線をさらに強化し装い新たに登場。
市場をリードしていた日産・エルグランドの牙城を崩すべく投入されたが、予想を大きく超えるビッグヒットを記録。ボディサイズこそ、(いまから思えば)歴代でもっともコンパクトだが、FFレイアウトによる居住性、利便性の高さ、V6エンジンも選べるゆとりあるパワーで支持を獲得。
翌年には勢いそのまま、噂されていたハイブリッドも追加された。発売当初から「標準系」と「エアロ系」があり、販売チャンネルの違いでフロントグリルが違ったほか、現在まで史上唯一であるツートーンボディがあった。
10系前期 | 2002年5月22日〜2005年4月18日 |
10系後期 | 2005年4月19日〜2008年5月11 |
車両価格 | 約275万円〜402万円 |
カスタム人気も急上昇!『20系』からはヴェルファイアも誕生
通算2世代目となる20系は2008年に登場した。最大の話題は、“上品さ/洗練さ”を一段と強調した「アルファード」を維持したまま、“強さ/大胆さ”を狙った「ヴェルファイア」が追加されたこと。
20系ヴェルファイアの見るからに厳つい見た目により、カスタマイズシーンでも高い人気を獲得。両者の違いはデザイン面と販売チャンネルで、20系から登場の「エグゼクティブパワーシート」と呼ぶおもてなし仕様は共に選べる。
エンジンはV6の3.5Lと直4の2.4L。3年後のマイチェン時に、2.4Lの「ハイブリッド」が追加された。現在まで続く特別仕様車「タイプゴールド」「ゴールデンアイズ」が登場したのも20系で、大きな注目を集めた。
20系前期 | 2008年5月12日〜2011年10月31日 |
20系後期 | 2011年11月1日〜2015年1月25日 |
車両価格 | 約286万円〜447万円 |
代を追うごとに人気加速!『30系』のクラスシェアは9割超え!?
現行30系は2015年に登場。アルファード&ヴェルファイア両車が同時にフルモデルチェンジされ、ハイエンドモデルとして「エグゼクティブラウンジ」という送迎力の高い新グレードが誕生。
前後に1160㎜も移動する「ロングスライドレール」機能付き車も登場と、歴代最大となる大型ボディを活かしたゆとりある機能や、充実装備による安全性でも話題を集め、グレードも多い。
さらに見過ごせないのがリアサスで、両軸がつながった従来のトーションビームから左右独立へと刷新。乗り心地は過去最高と高い評価を得ている。登場から6年半と次期型の噂が絶えない今春、最後の改良と目される変更が行われ、ヴェルファイアが(ゴールデンアイズⅡがレギュラー化した)1グレードに圧縮。
ヴェルファイアの消滅が噂されているが、アルファードの販売は絶好調。モデル末期といわれる現在でも月販6000台。直近1年でなんと10万台も販売と、Lクラス9割超えと市場を独占。ミニバン界No.1のセールスを記録と、人気は不動だ。
ちなみに、好調の新車販売と比例してカスタマイズ人気も急上昇。エアロから小物までいまなおパーツは増え続けている。こんなクルマは過去に例がない。
30系前期 | 2015年1月26日〜2018年1月7日 |
30系後期 | 2018年1月8日〜 |
車両価格 | 約360万円〜776万円 |