【最新欧州ミニバンで速攻車中泊！】話題の「プジョーリフターロング」で、キャンプ体験してきました！

今年１月から日本国内で発売が開始されたプジョーのリフターロング。これまでプジョー・リフターというと2列シート5人乗り車だったが、3列シート7人乗りのロングが登場したことで国産ミニバンの対抗馬に。その実力はいかに!?

使い勝手は国産ミニバンと遜色なし！

今回は撮影のみならず、車中泊キャンプに行くなど長期間のインプレができたわけだが、実際に乗ってみた感じ、群雄割拠の国産ミニバンと比べても不便さやストレスを感じるような場面はほぼなかった。シートの硬さや独特なシートアレンジなど独特の欧州車らしさがあるが、それは好みと考えると、車内も広く、後席も快適。普段使いにおいて不満はなさそうだ。装備類も国産ミニバンに備わっているものの多くは標準で備わっており、十分満足できる仕様だ。地上高が比較的高く、アウトドアも楽しみたいという人には、かなりアリな選択肢となるだろう。

人の身体に合わせてコクピットを再構築するプジョー共通の設計思想「i-Cockpit」。メーターまわりの視認性が良く、視線移動が少なく運転しやすい。インパネまで続く大型のセンターコンソールにはスライド式のリッドが付いたかなり深い収納が備わる。

シートはファブリックのブラウンツートン。ステッチやチェック柄のデザインがカジュアル。サイドサポートが程良く立ち、包まれ感も良い。

ホイールは5本スポーク基調の17インチアルミが標準装備。タイヤサイズは215/60と国産Mクラスに比べると、やや外径が大きい。

縦に並ぶLEDデイライトが特徴だが、ヘッドライト自体はハロゲンでオプションもなし。自動ハイビーム切り替え機能が標準装備。

2列目シートは3人掛けだが、各々独立しており、座り心地も快適。シートスライドはできないが、前倒しで格納可能。

3列目は2人掛け。130ミリのスライドが可能で、膝まわり＆頭上は余裕があり大人でも十分快適。シートは脱着可能だ。

ルーフレールは標準装備。車内の積載能力に問題はないが、ラックなどを加えてアウトドアスタイルにカスタムするのが似合うはず。

ダッシュボードには8インチのタッチスクリーンを装備。オーディオやハンズフリー通話の操作が簡単に行える。AppleCarplayやAndroidに対応。

ステアリングはレザー巻きで質感良く握り心地も良い。小径デザインゆえにメーターまわりが見やすい。パドルシフト付き。

ファミリーには必須のスライドドアはもちろん両側装備。ステップはないが、開口部は広く乗降性も問題なし。電動じゃないのがちょっと残念。

標準装備のアドバンスドグリップコントロール。雪、砂、ぬかるみといった路面状況に合わせてダイヤルをセットするだけで、トラクションとブレーキを制御してくれる。急な下り坂を下りる際に便利なヒルディセントコントロールも装備。

3列目を外せばフロアはフラットに！

最低地上高180ミリと、クロスオーバー感もあるリフターロング。となると車中泊ができるかどうかも気になるトコロ。今回は千葉のオートキャンプ場「オーシャンズキャンプトラミ」にて車中泊を実践してみた。色々とアレンジを試してみたが、2、3列目シートのサイドサポートがしっかりしているのと、リクライニングが国産ミニバンのように大きく倒れないので、シート上での就寝は断念。2列目を格納し、3列目を取り外してみた。すると、2m超えのフラットスペースが出現。寝転がってみると前方に向かってやや傾斜があるのと、2列目シートの付け根部分に硬さを感じるが、キャンプマットを2枚重ねにすればクリア。朝までぐっすりと寝られました。シートの脱着はとても簡単だけど、外したシートはどうするのさという問題はある。ソロなら1席、2人なら2席ともに外した状態でキャンプに向かうのが正解ですね。