コマツ、リチウムイオンバッテリー搭載13トンクラス 新型電動ショベル「PC138E-11」市場への導入を開始

リチウムイオンバッテリー搭載13トンクラス 新型電動ショベル 「PC138E-11」
コマツは、このたび、リチウムイオンバッテリーを搭載した13トンクラスの電動ショベル「PC138E-11」について、国内市場へレンタル機として2024年1月以降に導入を開始することを発表した。また、国内市場への導入後欧州市場にも導入することをが予定されている。

商品の概要

当該機は、大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、電動コンポーネントとバッテリーの冷却システムを集約することで、後端旋回半径を抑えながらも長時間稼働を実現した。将来電動化市場が形成されることが見込まれる各地域で、稼働条件や電源環境などが異なる様々な顧客にレンタル機として使用いただくことで、環境性や安全性を実感いただくと共に、顧客の声や知見を蓄積し、電動化市場の形成につなげていく。

コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、今回の市場導入は、その第四弾となる。油圧ショベルは建設機械の中でも汎用性が最も高く、13トンクラスは、都市土木など比較的狭い現場を中心に幅広い現場や用途で使用されることから、当該機の市場導入をきっかけとしてより広範な市場のニーズを開拓し、電動化市場の形成が目指されていく。電動化市場がまだ形成されていない建設機械において、製品ラインナップを拡充し顧客のニーズに応えることで2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた早期の市場形成が目指される。

 

商品の特長

1.環境性・経済性
・バッテリー駆動式で人と作業環境にやさしい排気ガスゼロを実現
バッテリー駆動式のために排気ガスがいっさい発生せず、クリーンな作業環境を実現する。車両周辺の作業員や樹木にやさしく、屋内工事や都市部での工事など、さまざまな現場で幅広く活躍する。

2.快適性・安心
・大容量リチウムイオンバッテリー搭載で長時間の稼働と車体のコンパクト化を実現
225kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており長時間の稼働が可能。長時間の稼働と車体のコンパクト化を両立することで、より幅広い現場での稼働を実現する。

・静音性に優れた電動モーターで車体騒音・周囲騒音を大幅低減
動力源はモーターのため、エンジンによる騒音が発生しない。作業中でもオペレーターが周囲の作業員とコミュニケーションをとりやすく、安全で的確に作業が行える。

・車体振動や車体からの発熱量低減で、快適な作業環境を実現
エンジンがないため、機械周辺が熱くならず、また、オペレーターに伝わる振動が大幅に改善された。これにより、作業中のストレスや疲労を軽減でき、快適に作業が行える。

3.安全性・信頼性・整備性
・安全で容易な日常点検を実現した車体構造

日常点検部と高電圧部を完全に分離しており、高圧電源を気にせずに安全に日常点検を行える。また、エンジンや燃料に関係する点検項目が無いため、日常点検や定期メンテナンス項目が大幅に削減される。

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