北米クボタはCES2024で、2030年に向けた新しい農業機械のビジョンとして、自律電動多目的作業車「New Agri Concept」を世界に初めて公開した。この新しいコンセプトは、クボタが農業機械の自動化と無人化の分野でリーダーであることを再確認させるものである。クボタは、2016年にGPSを搭載した田植機の発売に始まり、無人自動運転が可能なトラクター、田植機、コンバインを開発してきた。これらの製品は、農業生産の効率化と労働負担の軽減に大きく貢献している。
「New Agri Concept」は、電動で完全自律運転可能な多目的車両として位置づけられており、遠隔操作による小規模経営者向けソリューションを提供する。この車両は、除草や耕うんなどの直接的な作業だけでなく、薬剤散布や収穫物の運搬にも利用できる。6つの独立した駆動モーターを備え、標準的な3点ヒッチを装備しており、多様な既存の作業機を駆動できる。
特に注目すべきは、その充電性能である。6分未満で10%から80%まで急速充電できるというこの機能は、ユーザーの充電時間に関する悩みを解消し、車両のダウンタイムを短縮する。また、電動であるために静かな動作が可能で、住宅地に近接した圃場や夜間の作業も可能となる。
記事を読む→【海外技術情報】北米クボタ:自律電動多目的作業車「New Agri Concept」をCES2024で世界初公開!