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燃料系の強化のみで実測240馬力が狙える!
ロータリーチューナー渾身のボルトオンターボシステム
NB8Cの前期型に搭載されるBP‐ZE、連続可変バルタイS‐VTを備えた後期型BP‐VEのいずれにも対応した、独自のボルトオンターボチューンを展開する“フジタエンジニアリング”。
基本的なパーツ構成はステンレスEXマニ、斜流タービン、アウトレット、フロントパイプ、インテークパイプとなっていて、インタークーラーや制御系はユーザーの求める仕様に応じて臨機応変に選択していくスタイルだ。
ちなみに燃料ポンプとレギュレーターを交換して純正インジェクター容量を使い切る仕様の場合、最大ブースト圧0.45キロ時にノーマル比100psアップの240〜250psが狙える。
藤田代表いわく「NAメカチューンよりもコストをかけずにパワーを出せるのが魅力ですよね。240ps前後であれば、ピストンやコンロッドもノーマルのままいけますし。しかもNB8Cは車重が1トンちょいなので、これくらいパワーがあればノーマルのFD3Sより速くなりますよ」とのこと。
ちなみに、この取材車両(オートマ車)は、腰下をファミリアターボ用パーツで強化しつつ、モワパワーを狙ってタービンをGT2530に変更。EXフランジの形状が同じため、加工無しでオリジナルEXマニに組み合わせることができるのだ。
同時に燃料系も強化。インジェクターはRB26DETT純正440cc、燃料ポンプはBCNR33純正にそれぞれアップグレードしている。
マネージメントにはインジェクター容量の拡大に伴ってF-CON Vプロを導入し、より綿密な燃調&点火時期のコントロールを行う。
こうしたパワーチューニングにより、トルコンが滑っている状態にも関わらずシャシダイ上で実測250psをマークしているのだから恐れ入る。
「ターボ化するなら冷却系は強化しないと駄目。とくにエンジンオイルクーラーは必須と言えます」とは藤田代表。取材車両は、ラジエターに特注アルミ3層を、オイルクーラーにHKS改をそれぞれ導入して万全のクーリングパートを構築済みだ。
気になるボルトオンターボの導入コストは、約70万円(取材時/制御ツール等のショートパーツ除く)。走りの楽しさには定評があるNB8Cだが、過給機の力によって速さでも負けない1台が完成するのだ。
●取材協力:フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL:072-258-1313
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フジタエンジニアリング
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