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詰めかけたギャラリーを前に華麗なドリフトを披露
Team TOYO TIRES DRIFTに新メンバー玉城詩菜選手が参加!
9月24日に富士スピードウェイで開催された“FUJI 86/BRZ STYLE 2023”のコンテンツとして、ショートコースで実施された“TOYO TIRESプロクセス”サーキットイベント。
川畑真人、藤野秀之、松山北斗らTeam TOYO TIRES DRIFTのお馴染みのメンバーが勢揃いする中、新たなメンバーとして玉城詩菜選手がお披露目となった。
WEB OPTIONでもすでに注目のニューカマーとして紹介している玉城詩菜選手は、今シーズンのD1ライツシリーズ第4戦日光ラウンドからスポット参戦を開始した沖縄出身のドライバー。
地元沖縄のイベントで藤野秀之選手と知り合い、約2年の熟考を経て本格的な競技参戦を目指して2022年に上京。今年4月から藤野選手が営むショップ“ウィステリア”のスタッフとして働いている。
初参戦となった日光でいきなりベスト8まで進みポイントを獲得すると、第6戦エビスではニューマシンを投入。D1ライツの規定に合わせて玉城選手のために新作された180SXは、長年に渡るウィステリアのドリフトマシン作りのノウハウがフル投入されたものだ。
パワーユニットは、2JZ-GE(NA)をベースにHKSの87φピストンとオリジナルの4mmロングコンロッドを組み込んだ3.1L仕様。吸気系はドゥーラックのアダプターを介して2JZ-GTE用のサージタンクをドッキングし、スロットルも大口径のボッシュ電子制御式としている。
タービンはJPターボのP800をチョイスし、最大ブースト1.5~1.6キロの設定で約700psの最高出力を獲得。エンジンマネージメントはHKSのF-CON Vプロ4.0によるものだが、アンチラグ制御も加えて3500~7800rpmまでのワイドなパワーバンドで扱いやすさも追求したセッティングとなっている。
車高調はDG-5ベースのウィステリアオリジナルスペック(F12kg/mm R5kg/mm)でセットアップ。ナックルは藤野選手と川畑選手が共同開発したキックブルーのRR(ダブルアール)。ロアアームはテンションロッドが一体型となっているD-MAXで、タイロッドはイケヤフォーミュラだ。
ブレーキは前後ともウィステリアオリジナル4ポットキャリパーで、リヤはもちろん油圧サイド仕様となっている。
タイヤは高いグリップ性能とトラクションコントロール性能を追求した、TOYO TIRESのPRPXES R888R Driftをチョイス。装着サイズは前後とも255/35-ZR18となっている。
ロールケージが張り巡らされた室内は競技車両ならではの雰囲気。カーボン製ダッシュボードにセットされているメーターはECU MASTERのダッシュロガー。駆動系はサムソナス6速シーケンシャルドグにニスモ機械式LSDというレイアウトだ。
さて、そんな高い戦闘力の180SXを自在に操り、詰めかけたファンたちに華麗な走りを披露してくれた玉城選手。デモランでは川畑、藤野選手の2台のGR86をパイロン(!?)として、八の字走行を行うという粋な演出も行われ、拍手喝采を集めていた。
その他、イベントコンテンツの目玉として用意されたのが、助手席からトップドライバーの走りを体験できる同乗走行。見事に抽選でチャンスを得た来場者は、未体験のドリフトに大興奮の様子だった。
D1ライツは第8戦の備北ラウンドで2023年シーズンを締めくくられたが、Team TOYO TIRES DRIFTの玉城詩菜選手は2024年も同シリーズに参戦の予定。
「現在は、皆さんに引いていただいたレールの上を走るのに必死な状況ですが、もっと腕を磨いてコンスタントにトップ争いができるようになりたいです」と抱負を語ってくれた玉城選手。
師匠である藤野選手も「ファンに愛される実力のあるドライバーに育ってほしいですね」と大きな期待を寄せている。ドリフト界の台風の目として、玉城選手の活躍に期待だ。
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