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エキゾーストチューニング最終結論!
VAB用にサーキット対応のEPUとバルブシステム採用のVVV
「最高の製品を生み出すこと」を信条に、高性能エキゾーストシステムの開発を展開する“フジツボ”。その技術力の高さは自動車メーカーすらも注目するレベルで、事実、ニュルブルクリンク24時間レース仕様のスバルワークスWRX STIは長年に渡ってフジツボ製マフラーを愛用し続けている。
そうした過酷なレース活動を通じて蓄積したノウハウは惜しみなく市販アフターマフラーに注がれており、WRX STI用は文字通りのフルラインナップ体制を整えている。そこで今回は、数あるVAB用エキゾーストシステムの中から、最高峰に位置する2モデルを紹介していこう。
まず一本目は『EPU(エキゾーストパフォーマンスユニット:60万2800円)』。これは、ニュルブリンクリンク24時間やスーパー耐久マシン用マフラーのノウハウを生かし、EJ20エンジンのパフォーマンスを最大限まで引き出すことを目指したフルエキゾーストシステム。エキゾーストマニホールドとスポーツキャタライザー、シングル出しマフラーがセットになっているものだ。
チューニングカーに装着してのサーキット走行を想定し、ワークスマシン直系のEXマニホールドとスポーツ触媒を内蔵したフロントパイプ、軽量な右側1本出しのリヤマフラーで構成される。
フロントパイプのタービンアウトレットとの接続部フランジは、ポート隔壁部が複雑にカットされている。データに基づいた排気効率を高めるための形状だ。
メタルキャタライザーは様々なセル数と長さをテストした結果、200セルタイプを採用。パイプレイアウトはフロントパイプとマフラーが70φ、触媒部分が76.3φだ。
ニュル仕様とほぼ同様のパイプ径45→50φの等長4-2-2-2レイアウトを採用したEXマニホールド。耐熱バンテージも付属して、EXマニの熱管理にまで拘っている。
ブーストアップやECUリセッティング程度のチューニングにも対応できるスペックながら、しっかりと事前認証制度にも適合。ストリートでも安心して使えるサーキットスペックだ。
そしてもう一本は、バルブユニット内蔵の近未来スポーツモデル『VVV(ブイダブリュー:34万7600円)』。マフラー本体に内蔵されたバルブの開閉により、排気経路を変化させて音量や音質、そして性能特性まで変化させるのである。ちなみに、バルブ全開時でも保安基準の音量はクリアしているため、安心してストリートで使用可能だ。
耐久性や操作性を長期に渡ってテストしたバルブシステム。バルブを閉じた状態では左側テール(パイプ径52.2φ)のみ、バルブを開けると右テール(70φ)へも排気が流れるレイアウトになっている。
左右4本出しのテールエンドは、92φラウンドスラッシュのカーボンカバー付き。バルブシステムは右側テールサイレンサーの直前に装着され、外部からはほとんど見えない。
可変バルブを操作するのは、手のひらに収まるくらい小さいカード型のリモコン。単純な音量調整のみならず、低速時や坂道などトルクが欲しい時にはバルブを閉じて、ワインディングや高速走行などパワーを必要とする時にはバルブ全開…など、パフォーマンスを使い分けて楽しむことが可能だ。
ユーザーの多様化に伴って、マフラーにも多角的なパフォーマンスが求められるようになってきた。そうした時代の変化にも、フジツボなら豊富なノウハウを生かして柔軟な対応していくことができるというわけだ。
●問い合わせ:藤壺技研工業 TEL:055-998-0130
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フジツボ
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