「目指したのは最高峰の痛車86!?」7年を費やして作り上げたド迫力のトラックスタンス仕様!

ベースはレアなZN6イエローエディション!

過給機チューン仕様の走れる“痛車”登場

過激なカスタムを楽しむユーザーが増えつつある先代のZN6型86。新型のデビューによって旧モデルも活気付くことはよくあるが、ベース車としてより一層の魅力を放つこのマシンで、走りもドレスアップも楽しんでいるオーナーが今回の主役だ。

「2016年に新車購入しました。以降、車高調&ホイールを変えたガルパン仕様の痛車で楽しんでいたんですが、そういうライトな痛車は非常に多くて…。そこで思いきって大規模なモディファイに着手。オンリーワンの個性を求めて、ワイドボディ化に踏み切ったんです!」とはオーナー。

希少な“イエローリミテッド エアロパッケージ”をベースに、ウマ娘シンボリルドルフ仕様となった現在のスタイルは、7年もの歳月をかけた賜物だ。

ボディキットはパンデムのバージョン3をセレクト。純正色のサンライズイエローにキットを塗装し、その上にグラフィックをラッピングで張り込んだ。ホイールは前後ともに18インチのBCフォージド製TD-02(F9.5J-20 R11J-20)で、オプションカラーのブラッシュドブロンズをチョイスして鍛造らしい質感をアピール。ブレーキは定番のエンドレスM4&S2キットだ。

過度のネガティブキャンバーを付けないトラックスタンス仕様を目指した結果、そのままではステアリング全切り時にフロントバンパーとタイヤが接触してしまうことが発覚。そのため、バンパーは自然な絞り加工を施して逃げを作るなど、かなり手間をかけている。

足回りは車高調ではなく、エアフォース製のエアサス(4輪独立タイプ)でセットアップ。走行シーンやイベント展示など、シチュエーションに合わせた車高にすぐさま変更できる。

パワーチューンも抜かりなく、心臓部のFA20はHKSのGT2スーパーチャージャーシステムでドーピング。燃料系の容量アップも行い、300ps弱もの最高出力を引き出している。

「痛車なのでボンネットを開けての展示は行わないんですが…」とオーナーは語るが、見かけの迫力に負けない走行性能も叶えているのは見逃せないポイントだ。

各部に施されたイエローステッチが限定車であることをアピールするインテリア。メーターもイエロー系のELパネルに交換される。シートはタンカラーで張り替えたレカロSR-3で、ドア内張りやニーパッドも86後期に設定されたタンカラー内装車の純正パーツに交換してコーディネイトを図る。

あらゆるジャンルのパーツが出揃っているZN6は、今後もベース車として多彩な方向性のチューンドに仕立て上げることが可能だ。「ひとまず理想形にはなりましたが、まだまだ手放す気は無いです」と語るオーナーが、愛車を今後どのように進化させていくのか注目したい。(取材イベント:86&BRZアベンジャーズ2023)

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