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ポン付けタービンで鍛え上げた痛快ハイパワーコンパクト
ドリキンも絶賛する200馬力オーバーの戦闘力!
コルトのスポーツモデル「ラリーアートバージョン」の発展型として2006年に誕生した「コルトラリーアートバージョンR」。154psを発揮する1.5LMIVECターボの4G15エンジンに、ゲトラグ製5速MTとザックス製クラッチを組み合わせ、さらに標準車の1.5倍ものスポット溶接を実施して高剛性ボディを手にした超ホットモデルだ。
ノーマルでもかなり過激な走りを見せてくれるのだが、パーツメーカー“ブリッツ”はオリジナルのタービンキットを開発し、コルトラリーアートバージョンRをオーバー200psまでブラッシュアップさせたのだ。
このタービンはポン付けで約200psを発揮するが、取材したブリッツのデモカーは、さらに530ccインジェクターと大容量インタークーラーをセットしてブースト1.25キロ時に240psに到達しているというから恐れ入る。
重要な排気系には、4本出しのニュルスペック・クアドを装備。リヤバンパーは4本出しテールに合わせた専用設計になっており、トータルでリヤビューを精悍に引き締める。もちろん、タービン交換に合わせた排気効率が手に入る。
「純正タービンと交換するだけでも高いパフォーマンスを発揮しますが、燃料系や冷却系に手を加えればより大きな効果を得ることができます」とはブリッツ小林さん。
デモカーが装着しているエアロパーツもブリッツのオリジナルだ。フロントバンパーは、ブリッツ製インタークーラーが最も冷却効果を発揮するよう計算された開口部で設計されているのが特徴だ。
一方の足回りは、44φ大型ピストンを採用し減衰力の立ち後れを抑制してくれるZZ-Rダンパーをインストール。バネレートはフロント5kg/mm、リヤ4kg/mmとなっており、ターボチューンによって増大したパワーをしっかりと使えるようにセッティングされる。
このチューンドを筑波サーキットで試乗した、ドリキンこと土屋圭市氏は「こりゃ面白い。コンパクトカーでも200psを超えるとこんなに鋭く加速していくんだね! まず、ターボのパワー感とレスポンスのバランスが良い。純正より明らかにパワーが出てるのに、レスポンスが全然犠牲になっていないんだ。あとは足もしなやか。俺はね、試乗するまでコルトなんて女のコが乗るクルマだと思ってたけど、大変失礼した。むしろ、使い勝手の良いコンパクトでこれだけの走りをされちゃったら、スポーツーカーってどうよ?なんて逆に思っちゃったよ(笑)」と評価している。
チューニングパーツメーカーが本気で手がけたコルトラリーアートバージョンR、魅力的すぎるだろう。
●問い合わせ:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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