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計算尽くしの吸排気チューンでNDロードスターを激変させる
1年以上を掛けて開発したスカッドパワーの入魂パーツ!
電子制御化が進んだ現代のクルマの場合、かつてのように吸排気チューンのみでパワーアップを狙うのは難しいというのが定説。特に省燃費にも大きなウエイトを置いたNAともなると、その傾向も強くなることは周知の事実である。
そんな中、あえて吸排気チューンのみでND型ロードスターの大幅なポテンシャル増強を狙ったのが“スカッドパワー”だ。
軽自動車やロータスなど、ライトウエイトスポーツを得意とする木村自動車のハウスブランドとして多くの実績を残している同ブランド。ND型ロードスターもその対象として開発を進め、長い期間を費やして創り上げたのが、エアインテークシステム「SCUD吸気濾過システム+BOA(16万3900円)」だ。
その理論は吸気導入部で流速を上げながら、慣性による過給効果を狙うというもの。吸気の脈動が大きいと反射波によって流入空気が押し返されてしまうこともあるため、連続的に負圧がかかるような構造を見極めインテークをトータルで見直しているというから面白い。
もちろん、過給機の追加ではないためNAらしいフィーリングはそのままに、パワー曲線は低回転域からナチュラルに底上げが果たされている。雰囲気的には排気量アップの感覚に近い。
また、排気系は、トルク特性に大きな影響を及ぼすエキマニ〜センターパイプを再構築。エキマニに関してはノーマルでは4-2-1の等長だったものを不等長に変更。エンドパイプも流速を計算した形状を採用することで、ND5に合わせた排気環境を作り上げている。取り回しやパイプ径の検証を1年以上かけて行った結果、製品はエキマニとセンターパイプのセット(36万3000円)となった。ちなみに画像は試作段階のもので、製品は手曲げタイプとなる。
カーボンテールが美しいエンドマフラーも、スカッドパワーの自信作(14万8500円)。適正な排気流速とイジェクト効果で全回転域をトルクアップさせるという超機能エキゾーストだ。メインパイプはステンレス、テールパイプシェルはカーボンファイバー製を採用している。
これらの組み合わせ(エキマニは試作品)によって、最高出力は実測で151.1psにまでアップ。なお、同社の吸排気パーツを組み合わせると吸排気効率が大幅に高まるため、ECUの書き換えが必要になる。それだけ効果絶大と言うわけだ。
エクステリアパーツもオリジナルを用意。ロングノーズ化されたフロントバンパー(10万4500円)は、純正オプションで存在しそうなほど洗練されたデザインが特徴。衝撃センサーや純正アンダーパネルがそのまま使用できる構造となっている。
リヤウイングはカーボン素材を採用したナロータイプ(8万5800円)で、アクセントとしても十分な存在感が得られる。
足回りはエナペタル製ビルシュタインベースのオリジナル車高調(25万5200円)を装備。バネレートはF7〜9kg/mm、R3〜4kg/mmから選択可能で、12段階の減衰調整機能付きだ。タイヤは15インチのトーヨーT1Rをチョイス。
長い開発期間を経て生まれてくるスカッドパワー製パーツは、どれも確実な効果を生み出す本物のチューニングパーツに他ならない。
●問い合わせ:木村自動車 TEL:052-801-4252
【関連リンク】
スカッドパワー
http://scud.jp/