目次
ナイトミーティングを盛り上げた個性派マシンたち!
好天に恵まれ、大盛況の内に幕を閉じた『湾岸BASE YOKOHAMA オプションストリートナイトフェス』。最終的なエントリー台数はVIPが168台、レギュラーが535台。さらに、特別展示エリアのミッドナイトとリバティーウォーク、カスタムカーストリートが合計86台、メーカー&ショップの展示車両が116台と、トータル905台ものリアルチューンドが山下ふ頭に集結した。今回は、その中で見事アワードを獲得したハイレベルなマシンたちを見ていただこう。
総合グランプリ:RyoさんJZA80スープラ
魅せるエンジンルームにも拘り、見事にカスタムカーコンテストでグランプリを獲得。OPTION本誌表紙への登場権を獲得した。2JZエンジンは本来NAとなるエアロトップだが、後期用ターボエンジン(VVT-i付き)に換装し、合わせてミッションもゲトラグ製6速へとコンバート。タービンはT88-34Dで、KTDの電スロ付きサージタンクで吸気効率とレスポンスをアップ。インジェクターは800ccに増量し、LINKのG4X制御で700psを実現する。
準グランプリ:いなぴょんさん FD3S RX-7
「米国ノリのJDMで、アワードを獲れるショーカーとして製作中です」というRX-7は、ポリッシュを多用したVマウントのエンジンベイを実現。エンジン本体はモッチレーシングのサイドポート仕様13B-REWをベースに、HKSのGT3-4R、IPのダイレクトイグニッション、カーショップグロウのフルチタンエキゾースト&マフラーなどを投入。ライワイヤーのハーネスに接続したLINK G4Xで制御する。
準グランプリ:つっちーさん ER34スカイライン
ワイルド・スピードX2でブライアンが乗る劇中車を忠実に再現した、つっちーさんのER34が準グランプリを獲得。エアロはブライアンR34と同じC-WEST製をベースに、ユーラスのワイドフェンダーをフィッティング。特徴的なグラフィックは、劇中車も手掛けたアートファクトリーに依頼し、その他はDIYで仕上げた。それも見た目だけじゃなく、ガンガンにこのスタイルでドリフトも楽しんでいるのだ。
BESTライティング賞:ハチタービー福田さん AE86カローラレビン
25年間乗り続けるハチロクをベースに、終わりなき進化を続けるオンリーワンカスタム。「日本一のワイド仕様」を目指した外装パーツは、GTマシンをイメージしてゼロから作り上げた完全ワンオフ品。HKS・D1シルビアイメージのバイナルグラフィックも手切りのワンオフというから驚きだ。ナイトミーティングに合わせて追加した、アンダーネオンやエンジンルーム内LEDの存在感は抜群だ。
エキゾチックカー賞:まことさん ムルシエラゴLP640
これまでフェラーリやハコスカ、ATのムルシエラゴなどを始めとして、様々なクルマでカーライフを楽しんできたまことさんだったが、5年前にYouTubeでリバティーウォークを知り、そのスタイルに魅了された。それから実際にお店を訪れるようになり、ついにLBで購入したのがこのMTのムルシエラゴ。当然カスタマイズは全てLBで統一されていて、LB仕様のランボルギーニライフを満喫中だ。
インポートカー賞:OSAMU930EVOさん 911ターボ(930)
ワンオフのフラットノーズを採用する、湾岸最高速仕様の930ターボ。ポルシェから純正フェンダーを購入して固定ヘッドライトをインストールし、それに合わせたワンオフの前後バンパーやサイドステップも製作した。それもあくまで空力を重視した故の選択で、K27.2タービンを備える水平対向6気筒はブーストの立ち上がりと下からのトルクが続く特性を追求。1200kgの車重に対してパワーは555psと、パワーウェイトレシオは驚異の2.16kg/psだ。
V-OPT賞:樋口さん パンテーラ
湾岸最高速に照準を当て、V8エンジンを鋳鉄ブロックからアルミブロックに変更、アルミヘッドも使用することで大幅な軽量化を実現したデ・トマソ パンテーラ。排気量は6650ccで、最高出力は580psに達する。「アメリカンV8、ワンキャブでも200mphオーバーできることを追求しています」とのこと。本来は下を通るエキゾーストを上に取り回し、敢えて排気管長を長く取った迫力のエンジンルームも実現。各部位に補強も入れて剛性も高めてある。
Web OPT賞:菅野さん HR31スカイラインGTS-R
タービン交換やエアサスの装備、わずかにワイド化したボディなどチューニング面のレベルも高いが、より注目したいのはサウンドとビジュアルを両立したオーディオ。大画面モニターを敢えてバックグラウンドで使用するなど、押し出しの強さではなく分かる人には分かるようにまとめているのが通好み。旧車の仲間入りを果たしているR31だが、走りも機能も現行モデル以上のレベルとなっている。
OPTION賞:Souさん BCNR33 スカイラインGT-R
レストアを兼ねたボディメイクから始まり、エアサスを使った足回り、上質なウルトラスエードを使った内装の総張り替えを群馬県伊勢崎市のムーンテックで行なった、SouさんのBCNR33。ボディはガレージアクティブのワイドボディキットを使用し、フロントバンパーのみニスモをワイド加工して取り付け。スムージングした上でBMW純正のライムロックグレーでペイントした。
内装も前後シートやダッシュボードにキャメルレザーとウルトラスエードを贅沢に使用。ロールケージまで綺麗に巻いて、上質な雰囲気を表現した。
PloomのエアサスとワイドなOZフッツーラも投入され、ひとまずファーストステップが完了。これからエンジンとブレーキのフルカスタムに着手するそうだ。