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マクラーレン・セナが秘めた実力を解放!
1億円オーバーのハイパーカーが筑波を猛然と駆け抜ける!
世界的なタイムアタックの一端を担い、その注目度を高めている筑波タイムアタック。近年では輸入車の姿も増えてきているが、ついに次元を超えた”ハイパーカー”が殴り込みをかけてきた。それは世界限定500台、車両価格1億円超えという超プレミアモデルのマクラーレン・セナだ。
駆動方式はMR。エンジンは4.0LのV8ツインターボで、800ps/81.6kgmという強烈なスペックを誇る。オイル潤滑方式はもちろんドライサンプだ。
この強心臓と7速DCTのタッグが繰り出す性能は凄まじく、0-100km/h加速2.8秒、0-300km/h加速17.5秒、最高速340km/hをマークしているそうな。これがノーマルというのだから、とんでもない話だ。
フルチタン製のマフラーは、空気抵抗低減のためにリヤカウル内に収められている。エキゾーストサウンドは完全にF1のそれだ。
ブレーキはカーボンセラミック。時速200kmからであれば100m、時速100kmからは30mあれば停止できるという。
サスペンションは油圧の電子制御付きで、走行モードに応じて車高や減衰力が変化するタイプ。タイヤはマクラーレンとピレリの共同開発によって生まれた P-ZEROトロフェオRを装備。フロントが245/35R19、リヤが315/30R20という前後異径の組み合わせだ。
室内はストック状態であってもレーシングカー然とした非常にシンプルな装備。重量増加を嫌ってステアリングスイッチなどは一切装備されていない。
シートは、カーボン製のフルバケットシートにクッション剤が貼り付けられただけというシンプルなもの。一脚あたりの重量はわずか8kgに抑えられている。
CFRP製のモノコックシャシーも1200kg未満という車重の実現に大きく貢献している。ちなみにテールランプ一つ当たりの重量もたった1kgしかなく、灯火類などに至るまで軽量化が徹底されているのだ。
ド派手なエアロダイナミクスは、国際サーキットでの走行性能を徹底追及して製作されたもので最大800kgものダウンフォースを発生させる。フロントのリップスポイラーやリヤのスワンネックウイングは可動式で、走行シーンに応じて好みのセッティングが可能だ。
今回のベストタイムは1分00秒123。コースが小さすぎて(!?)ギヤ比が全く合わない状況だったそうだが、それでもオーナードライブで1分フラットという記録は、見事としか言いようがない。スーパーカーを超える存在として作られたハイパーカーの持つポテンシャル、恐るべしである。