目次
これが純正フェンダーの限界か!?
ワイドホイールを華麗に収めたスマートシルエットに脱帽
ジャンルレスの様々なカスタム&チューニングカーが集結した「Street Wheelers Spring Session」の会場で、独特の存在感を放っていたのがこのGVB型インプレッサだ。
現在20代後半というオーナーは、高校生の頃に新車デビューしたGVB型に一目惚れ。「いつかGVBを買いたい」という想いを胸に抱き続け、今から5年ほど前に念願叶ってフルノーマル状態の中古車両を購入。以後、自分好みにカスタマイズを進めている最中とのことだ。
コンセプトは「純正らしさを残しつつ、さりげないUSテイスト」というもので、オレンジのマーカーを備えたUSヘッドライトやブラック仕様のフェンダーガーニッシュなど、北米仕様を感じさせるメイキングが随所に散りばめられている。
見どころは多いが、最大のトピックはやはりホイールチョイスだ。純正フェンダー(フロント爪折り/リヤ干渉部のカット)のまま、18インチのリム幅11Jでオフセット+30という、攻めたサイズのアドバンレーシングGTを見事に収めているのである。
タイヤは255/35-18サイズのアドバンネオバを引っ張りで組み付ける。それでも標準的な足回りのセットでは11Jを飲み込むことは難しいため、アフターの調整式アーム(リヤアッパー:クスコ/コントローエルアーム:フラットウェル(86用)/ロアアーム:フラットウェル)を全投入。引っ張りタイヤ+ネガティブキャンバーの組み合わせによって、この履きこなしを実現しているのだ。
一方の心臓部は、COBBのインテークキットとHKSのリーガマックスプレミアムマフラーで吸排気環境を最適化したライトチューニング仕様だ。ブラックのインタークーラーパイピングがエンジンルームを渋くまとめあげる。
個性的なアウターフィンを有する前置きインタークーラーは、アメリカのPerrin Performance(ペリンパフォーマンス)製のキット。オーナーのパーツチョイスに対する強い拘りが見え隠れする部分だ。
室内は純正然とした仕上がり。ステアリングにはナルディクラシックを、ドライバーズシートにはブリッドのプレミアムブランド“edirb”の042をそれぞれ導入し、ドライビングポジションの最適化を図っている。
発展途上とはいえ、とても純正フェンダー仕様とは思えないフォルムを実現したGVB型インプレッサ。さらなる進化が楽しみな1台だ。