「お手軽メカチューンでロードスターRFを覚醒させる」高回転のパンチ力は超刺激的だ!

ハイカム+EXマニ+ECUチューンでRFを覚醒させる!

 人馬一体感を底上げするハイバランスなアプローチ

痛快かつスタイリッシュなオープンスポーツを構築すべく、精力的にNDロードスターへと取り組んでいるのが、マツダチューナーとして広く知られる“オーバードライブ”だ。

とくに先行開発していたオープンの1.5Lモデルは、人馬一体感を左右する重量面にも抜かりなく配慮したスポーツチューンを積極展開。吸排気の効率アップやECUの書き換えに加え、高回転領域の気持ち良さを実現すべくレーシングカムまでもラインナップする気合いの入れようなのだ。

さて、今回新たに注目してもらいたいのは、アダルトな車格へと配慮して落ち着いたストリート仕様で仕上げたRF。2.0Lエンジンを搭載するRFは、低中速トルクがあることからマフラー交換+ECU書き換えが第1段階といったところ。

しかし、デビューから5年以上が経過し「RFだって走りのスパイスを効かせたい」といったユーザーニーズが日々高まっているのも事実。そこでスポーツチューンへのステージアップを決意したオーバードライブでは、2.0Lならではの低中速トルクを活かしつつ高回転の伸びを引きだそうと、エキマニやハイカムを開発。

エキマニ(レーシングヘッダー:19万8000円)は4-2-1構造の完全等長タイプでパイプ径は42.7Φ。キャタライザーには高効率な180セルを2つ使用することにより、車検対応の範囲で限界まで排気効率を引き上げることに成功した。

一方のハイカム(12万8000円)は、IN275度/10.7mmリフト、EX275度/9.0mmリフトというスペック。レーシングヘッダーおよびECUチューンと組み合わせることで、NAながら15psアップ(社内テスト)を実現。なにより、キレの良いサウンドと高回転域のパンチ力はチューンドらしさに溢れ、良い意味でRFらしくない仕上がりだ。

足回りは、優れた接地性とリニアなハンドリングで評価の高いオーバードライブ蹴脚車高調(15万8000円)を装備。リヤにテンダースプリングを与えてストロークとトラクションを確保しているのがポイントだ。1.5L、RFともに共用となっており、減衰力調整のみでストリートからサーキットまで幅広くカバーする。

2.0Lで低中速トルクがあるとはいえバネ下重量軽減は大切なポイント。215/40でグリップレベルをノーマルよりも高めつつ、ホイールには軽量かつ高剛性なTE37サーガをチョイスしている。

エクステリアは、シンプルなデザイン+カーボンのアクセントでNDロードスターをスタイリッシュに仕上げるオリジナルエアロパーツで武装。リヤウイングのみRF専用(カーボン:8万8000円)となる。

排気効率はもちろん、重量面にも配慮したRスペックマフラー(7万8000円)はリヤディフューザー(カーボン:4万8000円)とのマッチングでスポーティなリヤビューを演出。フラットボトムを実現するアンダーパネル開発での空力向上も楽しみだ。

1.5L、RFともに人気のアイテムが純正スイッチ装着可能なスポーツステアリング(3万8000円)。本革+レッドステッチの高級感、357mmの取り回し良さでハンドリングが楽しくなる逸品だ。

乗降時に靴がすれて傷のつきやすい部分をリアルカーボンで保護しつつ魅せる要素にしたカーボンスカッフプレート(1万2000円)。写真のシルバー以外に、ブラック、レッドもラインナップする。

エンジンマウントを強化すると不快な振動が増すため、オーバードライブでは振動と動きをバランス良く抑制可能なエンジンマウントスペーサー(4800円)を新たに開発した。シフトフィール優先のハード、快適性も考慮したソフトの2タイプをウレタンで設定している。

全てのパーツが共用OKとはいかないものの、1,5Lで先行開発された走りのアイテムがRFへ適宜フィードバックされていくことは確実なので、NDロードスターの魅力を高めたいならオーバードライブの動向を注目すべきだ。

●取材協力:オーバードライブ 大阪府八尾市太田新町7-216 TEL:072-920-6888

【関連リンク】
オーバードライブ
http://www.odula.com/

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