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西のロータリーチューナーが手掛けたフルコンプリート仕様
アフラックスver.5でエクステリアをフル武装!
関西屈指のロータリーチューナー“フジタエンジニアリング”が、AFFLUX(アフラックス)バージョン5と名付けたボディキットの試作モデルをアンヴェールしたのは、2006年1月の東京オートサロンだった。それから約1年を費やして細部の完成度を高め、東京オートサロン2007で市販バージョンを発表&発売開始したという経緯がある。
キット価格は173万8000円、塗装や取り付け、各部の加工も含めたコンプリートプライスは230万円に達するにも関らず、オーダー受付開始から半年で8台を受注。その後も、究極のスタイルを求めるFD3Sユーザー達から定期的にオーダーが入っているという状況だ。
なお、キット名のアフラックスはフジタエンジンニアリングが展開するエアロパーツブランドを指し、バージョンVは勝利を意味するヴィクトリー(Victory)に由来する。
また、このボディキットはフジタエンジニアリングの藤田代表が「次期RX-7のスタイリングはこうあるべき!」というマツダへのメッセージを凝縮させた作品でもあるため、バージョン5には「全てを出しきった!」という達成感も込められているそうだ。
フロントバンパーは、大型のメインダクトやオイルクーラーの冷却を意識したサブダクトなど、チューンドロータリーに必要な機能性を搭載。デザイン性も徹底追求し、究極のローフォルムを演出するためにノーズを落とし込み、フェンダー一体型の独創的な固定式ヘッドライトと合わせてFD3S感を消し去っている。
フロントフェンダーは片側45mmのワイド仕様となる。よりホイールを大きく見せるためにタイヤハウスを絞り込み、ドア部まで延長させることなくバッサリと落とし込んだところが特徴的だ。
ダックテールと一体化したリヤ周り。丸目2灯のLEDテールランプはオリジナルだ。マフラーは定番の砲弾型ではなくオーバルタイプとし、それに合わせてボトム部を大胆にイメージチェンジ。スッキリと引き締まった形状ながらもインパクトは強烈だ。
また、リヤカウルのボリュームに合わせて、コンパクトなサイレンサーを採用した専用マフラーも同時に開発。リヤフェンダーは片側55mmのワイド仕様となっている。
そんなエクステリアに負けないよう、動力性能も大幅にブラッシュアップ。心臓部は、独自の精密オーバーホールにGT3540タービンを組み合わせたレスポンス重視の420ps仕様としている。
インタークーラーとラジエターは流行のVマウントとはせず、それぞれのコアにフレッシュエアを効率良く導かれるよう上下にズラしてマウント。フジタエンジニアリングで言うところの「オフセットマウント」を採用する。
一方の足回りは、オリジナルのFEED PRO F-03(車高調)を軸に構築。ガチガチに固めるのではなく、あくまでもストリートスポーツであることを強く意識した味付けで、しなやか&軽快なハンドリングが楽しめるセットアップだ。
インテリアメイクも抜かりなし。限定モデルのスピリットR純正レカロをベースに、サイドサポート部をレッドのアルカンターラに張り替え、ブラック/レッドのツートンにリメイク。レッドのダブルステッチもプレミアム感を高めている。
西のトップチューナーが手掛けた大作は、ビジュアルと運動性能を高い次元で融合させたオールラウンド型ロータリースポーツの提案なのである。
●取材協力:フジタエンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1丁82-1 TEL:072-258-1313
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