「ここまでやってもファミリーカーです!?」ZN6型86を自分色に染め上げた超絶チューンドに迫る

目指したのは超快速のカッ飛び家族グルマ!

サーキット仕様のパーツチョイスにストリートのテイストを合わせる

このチューンドは、かつてスポーツランドSUGOで開催されたオプションキャラバンにて見事OPTION賞を受賞し、東京オートサロンへの出展権を獲得した86だ。

そのスタイルはバリスのワイドボディキットを軸とし、オーナーの奥様お気に入りのピンクで染め上げられる。このカラーはカーテック仙台でカスタムペイントされたもので、無色のガラスフレークがかけられることで、深みが増しているばかりでなく、光によってキラキラと妖艶な輝きを見せるのが特徴的。

インテリアパネルは赤と黒を基調としたものに仕上げられている。
シートはレカロのコンフォートモデルLX-Fを装備。

さらに、室内を覗くとダッシュボードにはエアブラシで孔子柄が刻まれ、ドア内張りまでコーディネイトして貼り替られている。その眩いカラーリングや素材感に、あえて選んだホワイト×ブラックのレカロLX-Fを合わせて、プレミアムカーを思わせるコンフォートなテイストのインテリアを構築。なお、このペイントや張り替えもカーテック仙台が仕上げたものだ。

エンジン本体は現状だが、今後は内部にも手を加えてさらなるパワーアップを目指すという。
トラストのターボキットはT620Zタービンを軸に構築されている。

エンジンは、老舗スクリーンによってトラストのT620ボルトオンターボキットをインストール。最高出力は約300ps。オーナーは今後、エンジン本体内部まで手を入れて、より完成度の高い機関系を目指していくそうだ。

東名パワードのこのマフラーは純正とは異なる片側一本出しが特徴。

組み合わされるマフラーは、東名パワード製のEXPREME Tiチタニウム(廃盤)だ。

スクリーンが推奨するD2のキャリパーキットを装備。

厚みのあるボルクレーシングZE40(F9.5J R10J)のスポークから覗く鮮やかなキャリパーは、D2ジャパンのチタンフィニッシュキャリパー。フロントが8ポット、リヤが4ポットでローター系は前後とも356mmとなっている。サスペンションキットはブリッツのZZ-Rを装備している。

外観のインパクトよりも空力性能を意識してデザインされた機能的なボディキットだ。

エクステリアも凄まじい。装備するバリスのワイドボディキットは、レーシングスペックを追求したシステム。そんな高機能エアロに、ストリートカスタムとしてエッセンスを加えて独自に仕上げているのだ。

純正とは大きく印象の異なるデザインだが、フォグなどの灯火類はそのまま使用できるのもポイント。

フロントは、空力性能と冷却性能を徹底追求したアライジング2バンパーに、サーキットで真価を発揮するセミドライカーボン製のアンダーディフューザーを追加。トーイングフックがやる気を感じさせてくれる。

フロントフェンダーキットはフロントバンパーとの段差を埋めるエクステンションもセットで展開されている。

フロントワイドフェンダーは上段のアウトレットがエンジンルーム内の熱気を排出し、中央と下段がタイヤハウス内の乱流を引き抜く構造だ。なお、サイドスカートもワイド専用となり、内側のサイドステップパネルと外側のビッグアンダーボードで構成される。

リヤワイドフェンダーは、リヤバンパーサイドにエアシュラウドを装備。バンパー本体のスリットとともにワイドフェンダーで構成する3連スリットがシャープな印象を見せつける。ワイド幅は片側約65mmだ。

カーボン製のウイングとトランクに加え、エクステリアのアクセントとなっているのがTRDのリヤウインドウルーバー。リヤの視界を妨げず、上方から室内に入る太陽光を遮ってくれる。

全方位スキのない改造っぷりは完全にショップデモカーレベル。何より、ここまでやって「あくまでファミリーカーです」と言い切るオーナーの変態的86チューニングカーライフには、ただただ感服するばかりだ。

●取材協力:スクリーン 宮城県黒川郡富谷町成田9-1-17 TEL:022-348-3761/カーテック仙台 宮城県仙台市太白区郡山7-13-15 TEL:022-247-3452

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カーテック仙台
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