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車両価格とカスタム費用を一本化!
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天井知らずの高騰が続く、RB26エンジン搭載の第二世代GT-R。アメリカにおける「25年ルール」の対象車となることから、海外流出の勢いはこれまで以上に激化している。残念ながら、R32〜34GT-Rが日本のクルマ好きにとって身近なチューニングベースだった時代は完全に過去の話となってしまった。
そんな中、存在価値が見直されているのがVR38搭載のR35GT-Rだ。2007年末の登場から16年という時間が経過しているが、先日も内外装を一新した2024年モデルがリリースされるなど、国産スーパースポーツの最高峰としてのステイタス性は未だ一級だ。そこで、ルックスとパフォーマンスの両面からR35のモディファイに取り組んできたクールレーシングに、同社が手掛ける中古車ベースのコンプリートカーの魅力を訊ねた。
「最大のメリットは、支払い手続きの一本化。エアロやホイールなど、パーツごとにローンを組むのは面倒ですし、利息面の負担も大きくなります。加えて、コンプリートカーなら作業工賃の節約も可能です。例えば、R35GT-Rはバックカメラの装着程度でもリヤバンパーの脱着が必要ですが、エアロやマフラーなどとセットにすることで、バンパーの脱着工賃を一回分で済ませることができます」と語るのは、クール福岡の坂本さん。
その他、ファインチューンもワンストップでお任せできる。同社ではVR38ユニットの性能をフルに引き出す、純正ECUベースのブーストアップデータを独自に制作。前期・中期、後期と各年式により、550〜640ps+αというMAXパワーを実測している。
代表の片岡さんがGT-R好きなことから、7種類ものエアロシリーズを取り揃えているクールレーシング。形状はシンプルなリップタイプ(KR-35RR)からフルバンパータイプ(Ver4 35R-GTII他)、ワイドフェンダー仕様(ファイナルエディションVer6、Ver7他)まで多種多彩。いずれもコンプリートカー用ではなく、パーツ単体での購入も可能だ。
2017年モデル以降に対応した「クルーズbyクールレーシング」ブランドのヒートブルー130φテールエンド+90φセンターパイプ仕様マフラー。アイドリング時のサウンドはいたってジェントルな車検対応品だ。
デモカーに装着されたホイールは、鍛造1ピースの「VERZレーシング・VRF01」。6本スポークのコンケイブフェイスが特徴で、フロント/リヤでリムの深さを変えることにより、サイドビューの迫力をアップ。
「ストリートで映えるピタピタのツラに拘りたい」という人に最適なシリーズが、マルチピースモデルの『VERZホイールズ』。トラッドなメッシュタイプのKCV01、足の長い5本スポークのKCV03の他、個性豊かなモデルをラインナップする。
取材車両の足回りは、アラゴスタの車高調にエアリフターを合体させたアラゴスタカップ仕様。この車両は片岡代表のマイカーで、数百キロ離れた仕事先にも自走で向かう、いわゆる「盆栽仕様」とは一線を画した高速巡行も重視した仕上がりだ。なお、コンプリートカー購入の標準仕様はブリッツのZZ-R車高調となる。
コンプリートカーのプライス設定は年式や走行距離などにより異なるが、後期のピュアエディションにリップタイプのエアロや車高調、ホイールなどを組み込んだ取材車両と同仕様で1239万円〜。前期ベースグレードであれば779万円〜というのが一つの目安(いずれもボディカラーは白もしくは黒。走行距離は4万km以内を想定)だ。
ただし、先述の通り2024年モデルの話題性に引っ張られるカタチで、今後R35の中古車市場が活況することも十分予想される。「R35GT-Rが欲しい!」と思うなら、早めの行動をお勧めしたい。
●問い合わせ:クールジャパン TEL:052-693-9893
【関連リンク】
KHUL JAPAN(クール・ジャパン)
https://kuhl-japan.com/
ヴェルズホイールズ
https://www.verz-wheels.com/