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プライベーター渾身のフルチューンレビン!
オートマのAE85ベースに自宅ガレージで製作
今回の主役は、かつてハイレベルなAE86ワンメイクレースとして知られるDTCC(道産子ツーリングカー選手権)での優勝を目指して製作されたレビンだ。じつはこのマシン、オーナーが自宅ガレージを改造して作業スペースを作り、ATのAE85をベースにエンジンからボディ補強・塗装に至るまで全て自分で仕上げたというからハンパではない。
搭載エンジンは、レースレギュレーションに則して排気量は1.6Lを保持。しかし中身はオリジナルのレーシングピストンやコンロッド、フルカウンタークランクなどを組み込んだフルチューンだ。そこにIN&EX304度のハイカムやビッグバルブが投入されたフルチューンヘッドをドッキング。EXマニはコースに合わせて等長タイプがインストールされている。
補強も徹底的で、フル溶接留めのロールケージを中心にしたバー補強に加え、ボディ全体に打たれているスポット溶接増しは2000箇所以上! 究極の剛強ボディを作り上げているのだ。
AE86チューンで重要なリヤサスは、室内から調整可能なコイルオーバー車高調に変更。ホーシングのキャンバー加工やワットリンク化・等長リンク(アッパーアーム延長)化も行われている。
室内はいかにもレースカーといった感じのスパルタン仕様。ダッシュボードはオリジナルのドライカーボン製だ。さらにルーフもカーボンに張り替えられ、これらの軽量化により車重は810kgを達成している。
一方の外装は、フロント205サイズ&リヤ215サイズを履かせるためにカーボン製のオーバーフェンダーをセット。ホイールはロンシャンXR4の15インチだ。
超個性的なバーチカルGTウイングは、ポケモンのピカチュウをイメージして製作したそうな。大型のリヤディフューザーも圧倒的な存在感を醸し出している。
こうしてオーナーがコツコツと製作したマシンは、実際のレースでも上位入賞を果たすほどの実力を発揮。まさに、究極のスーパープライベーターマシンと言える1台だ。
SPECIFICATIONS
16バルブ4A-G/NAKAYAMA RACINGピストン、H断面コンロッド、鍛造フルカウンタークランク、プーリー類/TRDカム(IN&EX304度)/ナプレックビッグバルブ/テックアート バルブスプリング/フリーダムECU/フロント車高調(リボルバーショック 10kg/mm)/リヤコイルスプリング車高調、TRDショック(取付位置変更)、ホーシングキャンバー加工、ワットリンク、アッパーアーム延長 他