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酸いも甘いも知り尽くした真のクルマ好きに捧ぐ!
オリジナルサイズのTE37SAGA S-plusもスタンバイ
日本のチューニングやレースシーンはもちろん、国外でも圧倒的な知名度と支持率を誇るエアロパーツメーカー“ボルテックス”。その人気の秘訣は、圧倒的な高機能さとタフさだけでなく、クルマ本来の美しさをスポイルしないブランド哲学にある。
今回披露してくれたGR86&BRZ用ボディキット「ストリートバージョンII」も、そんなボルテックスらしいスピリッツに則って製作された逸品だ。
「今時の欧州スポーツカーのような質感をGR86に与えられないかと考えてデザインしたんです。とはいえ、GR86もベースがよくできたクルマなので、この形になるまではかなりの時間がかかりました」とは、ボルテックスの中嶋代表。
ボディに対するフィッティングの正確性はもちろん、使用している素材も高品質で高強度。さらに空力特性やクーリングの改善まで考えられた形状は、単なるルックスを変える手段としてのエアロとは一線を画す機能美を持ったチューニングパーツと言える。
フロントバンパー(25万3000円)は特に拘ったという中嶋代表。50mm近いロングノーズ化によって、純正が持つ詰まり感を払拭してくれる。純正フェンダー対応品で、ワイドフェンダー装着の際は両サイドのアタッチメントでワイド化に対応する。
有機的な美しいラインを描くボンネット(FRP:17万6000円/ウェットカーボン:24万2000円)は、ボルテックスのエアロテクノロジーを元に大型アウトレットダクトを配置。エンジンルーム内のヒートエアを効率的に排出してくれる。
フェンダーはフロント(バンパーパーツ込み16万5000円)が片側40mm、リヤ(10万7800円)が片側50mmワイドの設計。全幅は1875mmで、日本の駐車事情にもマッチする仕様だ。純正同様の外径となる285−30−18というタイヤサイズ装着を前提にデザインが施されている。デモカーのアーム類は全て純正でフロントインナーフェンダーの小加工でステアリング全切りにも対応している。
リヤアンダースポイラー(15万9500円)は純正バンパー下部に取り付けるタイプ。空力性能を高めつつ、大型サイレンサーの装着を許容した絶妙なバランスのデザインが施された。
このボディキットのスタンダードなウイングとして設定されているのが、オートサロン発表時も装着されていたTYPE 12 BL(26万4000円)。1440mmという横幅で、標準ボディの状態でも車検対応となる。一方新作として用意されたのがTYPE 3B(価格未定)。こちらも1440mmと同様の幅を持つ車検対応品だが、よりアグレッシブな印象だ。
GR86をいかに美しく魅せるか、そこに拘ってデザインされたボディキットのため市販品でジャストサイズのホイールが無かったという中嶋さん。そこでレイズにボルクレーシングTE37 S-PLUSの特注サイズ(11J+24×18インチ)をオーダー。定期的に発注をかけているそうで、10万6000円にてボルテックスオリジナルサイズとして取扱中だ。
「末長く楽しんでもらえるように」という想いから、前後フェンダー以外の構成パーツは純正ボディ対応とし、徐々にワイドボディへとステップアップできる拡張性を持たせているのもポイントだ。
ワイドボディ化というアプローチはすでに市民権を得ているが、自然なシルエットで美しさを求道的に突き詰めたボディキットは依然として少ない。走りを予感させるスタイリッシュさを持ちつつも、街に溶け込むシルエット。そんなボディラインを手に入れるなら、ボルテックスの製品はそれを叶える最高の相棒となってくれるはずだ。
PHOTO:高原義卓
●取材協力:ボルテックス TEL:059-375-7792
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