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ターザン山田がタナベの最新車高調をガチ検証!
セッティング自由度が高いフルスペックモデル
1982年の創業から40年以上の歴史を誇る総合GTパーツブランドのタナベが、長年に渡って積み重ねてきたノウハウを投入して作り上げたのが、GR86(ZN8)/BRZ(ZD8)用の最新スポーツ車高調“FUNTORIDE DAMPER(ファントライドダンパー)”だ。
今回は、そのフィーリングを自称“違いが分かる男(?)”のターザン山田が群馬サイクルスポーツセンターで徹底的にチェックする。
FUNTORIDE DAMPERはスポーツカーとスポーツグレード専用に設定されたパフォーマンスパーツブランド”GT”に属する車高調整式サスペンションだ。GTシリーズは最初にSSRブランドのホイールでスタートしたものだが、ホイールとサスペンションの両方を手掛ける唯一のメーカーとして、足回りのトータルチューンでマシンの潜在能力を覚醒させることを開発コンセプトとしている。
“Fun to Ride”を意味するネーミングが示す通り、FUNTORIDE DAMPERがターゲットとしているのは、ストリートでのしなやかな乗り心地とワインディングでの楽しい走りの両立。そのための内容は、細部に至るまで拘りの詰まったものだ。
ダンパーはKYB製のツインチューブタイプで、スポーツモデルに相応しい路面に吸い付くような走りを目指し、ストローク量、減衰力、オイル粘度などを最適化。メインバルブとベースバルブに加えてピストンロッド先端にはサポートバルブも備え、低速域からのリニアな減衰力の立ち上がりを実現している。
減衰力調整は前後とも40段。超ワイドな調整幅設定で、走りのステージや路面に合わせたベストセッティングが得られ、クリック毎にしっかりと変化を感じられるのが特徴となっている。
車高調整機能はストロークを維持したまま車高が変えられる全長調整式を採用。スプリングは引っ張り強度2100N/mm2を誇り、軽量化と高耐久性を実現する。GR86/BRZ用のバネレートは前後とも5kg/mmの設定だ。
アッパーマウントは不快な異音の発生がなく、静粛性や快適性に優れた専用ゴムブッシュタイプを採用。フロントはキャンバー調整機能付きとして、車高に合わせた細かなセッティングを可能としている。
この他、テスト車両のGR86には前後の強化スタビライザーや、ボディ補強パーツのアンダーブレースとストラットタワーバープラスも装着。リヤのストラットタワーバープラスはクリックリリースレバーの導入により、簡単にバーを脱着できるのもポイントだ。
車高設定は前後ノーマル比マイナス20mmの推奨値に対し、前後マイナス30mmとしたスポーツ向けのセッティング。ホイール&タイヤはSSR GTX04(F8.5J×18+44 R9.0J×18+52)にダンロップディレッツァZIII(前後235/40)の組み合わせだ。
そんなタナベの最新スペックでフル武装したGR86を走らせたターザン山田は、「何と言っても走るのが楽しい! リヤの安定感をしっかりと確保した上で、操舵に対してコントロールに余裕がある傾向は、はっきり言って俺の好みにピッタリの味付け。こういうサスだと、峠のような狭いコースではガードレールまでの距離が掴みやすいので、安心して攻められるわけ。まさにファントゥライドって感じで、FRマシンを操る面白さが味わえるスポーツサスだよ」と、満面の笑みを浮かべながら大絶賛。
テストの模様はビデオオプションでも詳しくレポート。コーナーを気持ち良く駆け抜けるマシンの挙動とターザン山田のコメントからも、タナベFUNTORIDE DAMPERとGR86の相性の良さが分かるはずだ。
●問い合わせ:タナベ TEL:072−728−6700
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